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DV加害者プログラム・マニュアル

他編:リスペクトフル・リレーションシップ・プログラム研究会
他編:森田 展彰
他編:髙橋 郁絵

紙版

内容紹介

社会的要請を受けながらも見送られたDV加害者プログラムの公的導入だったが、NPO法人RRP研究会(代表理事=信田さよ子)では、グラスルーツのDV加害者プログラムが展開されてきた。RRP研究会による加害者プログラム実践の集大成となるマニュアルでは、DV加害者臨床の歴史から最新の理論・技法に至る解説によりDV加害者プログラムの基礎知識を養ったうえで、怒りや隠された感情を言葉にして伝えること、加害行為の責任を取ること、被害者を尊重する関係を築くことなど、プログラムの運営をわかりやすく紹介していく。
「暴力とは何か」「信念(考え方・受け止め方)」「感情」「パートナーへの影響」「子どもへの影響」「責任」「コミュニケーションスキル(アサーティブ)」などをテーマとする全18回セッションから構成されたプログラムでは、セッション中に活用されるワークシートや、セッション後に取り組むホームワークを通じて、対話とトレーニングによる「被害者支援のための」暴力防止プログラムを実践していく。
これからDV加害者の教育・相談に取り組もうとする支援者に、蓄積された知識や実用されてきた支援法を伝える、DV加害者臨床をはじめるための必携マニュアル。

目次

はじめに/森田展彰

I-総論1――DV加害者プログラムの歴史と基本理念
1-日本のDV加害者プログラムの歴史/信田さよ子
2-DV加害者臨床の概要/髙野嘉之
3-加害者臨床の最前線をめぐって――世界の潮流から/妹尾栄一
4-リスクアセスメントとDV加害者臨床/髙野嘉之

II-総論2――DV加害者プログラムと被害者・子どもの支援
1-DV家庭における子どもの問題の現状・子どもへの影響と面会交流/春原由紀
2-被害者支援の現場から――加害者への対応の必要性/納米恵美子・田村伴子
3-父親としてのDV加害者への働きかけ/森田展彰

III-プログラム全体の流れと運用上のポイント
1-RRP研究会におけるDV加害者プログラムの目標と概要
2-プログラム開始から終了までの流れ
3-被害者とプログラム実施者とのコンタクトをめぐって
4-参加者との共同作業のポイント
5-グループセッションの進め方

IV-各セッションの進め方と配布資料
第1回-暴力とは何か
第2回-リスクについて
第3回-ABCモデル
第4回~第6回-信念(考え方・受け止め方)
第7回~第8回-感情
第9回-パートナーへの影響
第10回-子どもへの影響
第11回-責任
第12回-コミュニケーションスキル(アサーティブ)
第13回~第14回-オプション・プログラム(ファシリテーターが必要に応じて課題設定するセッション)
第15回~第17回-ロールプレイ
第18回-再発防止
終結とその後のフォロー

V-プログラム実践のためのQ&A

コラム
RRP研究会におけるリスクアセスメントの実践について/髙橋郁絵
カナダにおけるパートナーコンタクト/髙野嘉之

ISBN:9784772417464
出版社:金剛出版
判型:B6
ページ数:272ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JHBK