現代農村の地理学
著:岡橋 秀典
内容紹介
車窓から見るのどかな田園風景に心が和む…都市住民のあなたは、その景観がどのように生まれ、維持されているのか考えたことがありますか? コミュニティから地域、国、グローバルに至る様々な時空間レベルにおける農村の経済・社会・文化的側面に着目し、現代農村を理解するための基礎的知識と見方を提示します。
目次
第1 章 現代の農村
1.我々と農村との接点
2.農村とは
3.農村の成立と展開-人類史的視点
第2 章 農村地理学とは
1.農村地理学とは
2.集落地理学からの脱皮
3.高度経済成長下の農村変化と地理学
4.農村地理学の成立
5.最近の研究動向
6.これからの農村地理学に向けて
第3 章 人口の変化と農村空間の変動
1.農村人口の変化
2.農村空間変動の理論
3.農村空間の分化
第4 章 グローバル化と農村
1.グローバル化とは
2.農村のグローバル化
3.グローバル化の中の日本農村
第5 章 戦後日本の地域構造の変化と農村の変貌
1.戦後農村の再編成
2.中心・周辺構造の形成
3.国土開発の進展
4.農村経済の構造変化と「周辺地域」化
5.グローバル化・知識経済化時代の地域構造と農村空間
第6 章 現代の食と農
1.新たな食の時代
2.農業の産業化
3.フードシステムとフードチェーン
4.アグリビジネスと現代農業
第7 章 農業の変貌と農業地域の変動-戦後1980 年代まで
1.日本農業の特徴
2.戦後農業地域形成の原点
3.基本法農政下の農業の変化と農業地域
第8 章 グローバル化時代の農業地域の変動
1.グローバル化時代の農業政策と構造改革
2.グローバル競争下の農業地域の変動
3.日本農業の方向性
第9 章 日本の農業と農村の変貌-地域編
1.広島県福山市-都市化・工業化の中の農業・農村の変貌
2.大分県日田市大山町-中山間地域における農業と地域振興
第10 章 農村の環境問題
1.農村と環境
2.農村の土地利用と土地問題
3.農村の環境整備
4.環境問題と環境保全
第11 章 農村の景観保全と景観づくり
1.農村景観の変化
2.景観への関心の高まり
3.景観政策の展開
4.農村における景観づくりの展開と課題
第12 章 農村問題と農村政策Ⅰ-中山間地域の変化と問題の構造
1.中山間地域とは
2.戦後における中山間地域の変化
3.中山間地域問題の構造と政策課題
4.集落の変容とコミュニティ
5.生活関連サービス問題-フードデザートを事例として
第13章 農村問題と農村政策Ⅱ-持続可能な中山間地域に向けて
1.農村経済の複合化と地域づくり
2.森林・林業と地域の持続可能性
3.中山間地域政策の課題-定常型社会との関連で
ISBN:9784772231947
。出版社:古今書院
。判型:B5
。ページ数:126ページ
。定価:2600円(本体)
。発行年月日:2020年10月
。発売日:2020年10月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCVD。