序 章 実践事例の研究交流を促進する研究コミュニティの形成へ向けて
第1節 新しい学校を創る――日本教育経営学会実践推進委員会の課題意識
第2節 GRP(good report of practice:実践の良い報告)の在り方の探求へ
第3節 本書の構成および活用方法
第Ⅰ部 挑戦する学校経営、教育経営
第1章 ポストコロナの学校へ
――姫路市立豊富小中学校のICT 教育への挑戦――
第1節 新しい学校を創るとは――私たちの挑戦
第2節 日常の学び・くらしの中にICT
第3節 最も大切なこと――私たち一人一人が人生の主役
第2章 学校再編をきっかけとする地域おこし
――「未来の下田創造プロジェクト」のこれまでとこれから――
第1節 未来の下田創造プロジェクト
第2節 新たな挑戦
第3節 未来の下田創造プロジェクトの示唆するもの
第3章 平凡なオンリーワンの学校を創る
第1節 誰のための「教育」なのか?
第2節 教職員の「もち味」を活かし同僚性を育む
第3節 平凡な日常にある大切なもの
第4章 少子化の進展の中で選ばれる高等学校を目指して
――清水南高校における特色・魅力を活かした学校経営の挑戦――
第1節 学校の概要
第2節 学校の課題
第3節 魅力ある学校づくりの推進
第4節 成果と課題
第5節 静岡県の県立高校の現在地との関連
第6節 小野田校長の取組
第5章 教育委員会との連携の際にNPO が持つべき視点とは
第1節 教育経営におけるNPO の役割
第2節 大槌町における実践
第3節 地域教育経営におけるNPO の役割と当事者としての視点
第6章 学校での実践と大学院での研究をつなぐ
第1節 教職大学院では何を学べるのか
第2節 当事者1 しっかり立ち止まり、迷うことができるスクールリーダーを目指して
第3節 当事者2 高いパフォーマンスを発揮する学校と教員集団
第4節 当事者3 学校組織を見つめるまなざしの変化
第Ⅱ部 GRP(good report of practice:実践の良い報告)の在り方を考える
第7章 実践事例からもたらされる情報・知見の特徴とその価値
第1節 実践事例からもたらされる情報・知見にはどんな特徴があるか
第2節 実践事例からもたらされる情報・知見にはどんな価値があるか
第3節 教育経営実践の実践記録の記述に求められることは何か
第4節 教育経営実践の記述方法と読み方の開発へ
第8章 実践事例と事例研究から教育経営実践の記述を考える
第1節 実践にとって身近な「事例」と「事例研究
第2節 事例研究の方法論からみた実践事例の意味
第3節 教育経営の実践事例を記述する
第9章 実践を交流する場としての教員研修における実践事例
――教職員支援機構における「カリキュラム・マネジメント研修」の内容変遷――
第1節 実践を交流する場としての教員研修
第2節 「CM 研修」の概要と特徴
第3節 「CM 研修」における実践事例の位置
第4節 考 察
第10章 教師にとっての「実践」と教育経営学の「実践事例」
――日本教育経営学会紀要での〈実践事例〉の扱いの変遷から――
第1節 教師の孤立化の背景にあるもの
第2節 学会における「実践事例」取り扱いの変遷
第3節 学会活動の中での「実践事例」に関する議論
第4節 学会の実践――研究の関係議論を踏まえて今改めて大切にしたいこと
第Ⅲ部 実践事例の記述から教育経営研究へと展開する
第11章 実務経験者としての実践の捉え方と記述
第1節 時代的な変化
第2節 学校現場での教育活動を通しての「実践」の捉え方
第3節 実践の分類とその記述
第4節 これからの教育経営について考えること
第12章 学術的貢献と学校現場への貢献の双方を目指す実践事例の論文構成例
第1節 学術的貢献と学校現場への貢献の双方を目指す実践事例の課題
第2節 新たな層の存在と教職大学院における「開発実践報告」
第3節 開発実践報告の構成例の紹介――実践事例の論文構成の一例として
第4節 本論文構成例の意義
第13章 「実践」概念の拡張と実践記述の保障
第1節 教育関連学会における実践記述への注目と課題
第2節 実践概念の矮小化
第3節 実践とは何か
第4節 誰が実践主体なのか
第5節 教育関連学会への課題提起
補 章 ドイツ研究からの教育経営の「現場」再考
――学術研究でもあり実践研究でもあるということ――
第1節 教育経営の「現場」
第2節 学校経営へ作用する学校監督
第3節 学校監督内部の当事者の声
第4節 教育経営の「現場」としての学校監督を読み解くために
第5節 おわりに―教育経営の相克
あとがき