第1章 ブルデュー文化社会学への招待
はじめに
1 ブルデュー文化社会学の基本概念
2 ブルデュー文化社会学の論理
3 ブルデュー文化社会学の視座
第2章 文化的オムニボア(文化的雑食)とは何か
1 象徴的排除と階級
2 文化的排他性の変容と文化の序列性
3 文化歴オムニボア(文化的雑食性)仮説の登場
4 日本は文化的雑食性(文化的オムニボア)の社会か?
5 文化的オムニボアは寛容性か、それとも卓越化の新しい形態か?
6 「ゆとりのハビトゥス」から「ファスト教養」の時代へ
7 現代の文化資本とは何か
第3章 文化資本の揺らぎと境界感覚の測定――CDショップの利用調査をもとに
1 ハビトゥスについて
2 卓越化について
3 音楽の優劣
第4章 大学生における「趣味の良さ」と階層意識、ハビトゥスの関係
はじめに
1 趣味・嗜好とハビトゥス
2 大学生の趣味データの読み方
3 進路選択と趣味の関係
4 仮説とデータ
5 大学生の「趣味の良さ」判断と「趣味の広さ」の関係
6 趣味実践と趣味の良さ
7 趣味活動の最空間の多重対応分析と文化マップ
8 大学生の社会空間の特徴と差異空間との対応関係
9 希望する職業の社会空間と差異空間の対応
まとめ
第5章 食の実践・卓越化・正統性――グルメからフーディーへ
はじめに
1 食事の礼儀作法と社会階級
2 食事様式と卓越化
3 食の実践と文化的オムニボア
4 グルメ文化と真正性
5 食の実践・卓越化・正統性―良い食べ物をめぐる象徴闘争
第6章 食の好みと社会階層
はじめに
1 食のテイストと社会階級に関する先行研究
2 分析課題
3 データ
4 食の文化資本尺度
5 食の文化資本得点の規定要因
6 好きな料理にみる食テイスト空間
7 食テイスト空間と社会空間の対応
まとめ
第7章 ソーシャルメディアにおける文化実践と社会空間
はじめに
1 文化実践の場としてのソーシャルメディア
2 デジタルデバイド
3 オンライン場の理論
4 サーベイ調査と行動ビックデータ
5 データの説明
6 文化実践はどのようにして社会空間を再生産するか?――条件の特定
7 疑似予測法
8 データの処理と分析モデル
9 結 果
10 Twitter上で実践は社会空間を再生産するか?
まとめ