まえがき―アクティブラーニングの再出発に向けて―
序 章 本書の構成
第1章 アクティブラーニング・協同学習が抱える課題
1.一大ブームを巻き起こすアクティブラーニング
1-1.アクティブラーニングとは
1-2.国内外でのアクティブラーニングの広がり
1-3.国内で展開されるアクティブラーニングの狙い
1-4.アクティブラーニングにおける「活動あって学びなし」課題
1-5.学生が「何をどう学んだのか」を明らかにしていない課題
2.アクティブラーニングを具現化する手法である協同学習(14)
2-1.協同学習とは
2-2.協同学習の広がり
2-3.協同学習における研究動向
(1)学習効果
(2)教授方法の開発や実践報告
(3)学習効果を高める相互作用要因
2-4.蓄積不十分なプロセス研究
3 .個々人の異なる学習プロセスへの着目
第2章 ナラティヴへの着目が有する可能性
1.脚光を浴びる質的研究
2.意味世界に迫るナラティヴ・アプローチ
2-1.ナラティヴへの着目の広がり
2-2.ナラティヴとは
2-3.発達のナラティヴ・アプローチ
2-4.学習におけるナラティヴ・アプローチ
第3章 変容実感プロセスに迫る事例研究へ
1.学習者の学ぶ姿を描き出す変容実感プロセス
2.事例研究の目的と意義
2-1.事例研究の目的
2-2.事例研究の意義
3.変容実感プロセスの全体構造と個別構造に迫る事例研究
第4章 変容実感プロセスの全体構造に関する研究
1.方法
1-1.対象授業
1-2.対象者
1-3.調査方法
(1)質問紙調査
(2)インタビュー調査
1-4.分析方法
2 .結果
2-1.学生の変容実感内容
2-2.ストーリーラインと結果図
2-3.各カテゴリと概念の説明
(1)【異なる授業形式の評価】
(2)【グループワークの魅力を実感】
(3)【グループワークでの不満や葛藤を実感】
(4)【不満や葛藤の解消への挑戦】
(5)【授業体験の省察】
2-4.本モデルに照らし合わせた学生の体験プロセス例
3.考察
(1)モデルの特徴
(2)特に影響を及ぼした要因:オンライン形式の授業への不満や不安
(3)特に影響を及ぼした要因:グループメンバーへの不満や不安
4.意義
第5章 変容実感プロセスの個別構造に関する研究【Before COVID-19】
1.方法
1-1.対象授業
1-2.対象者
1-3.調査方法
1-4.分析方法
(1)分析1
(2)分析2
2.分析1 :結果と考察
2-1.分析枠組み
2-2.分析1 結果
(1)学生01 の体験
(2)学生02 の体験
(3)学生03 の体験
(4)学生04 の体験
(5)学生05 の体験
(6)学生06 の体験
(7)学生07 の体験
(8)学生08 の体験
2-3.分析1 結果まとめ
2-4.分析1 考察
(1)授業での体験を肯定的に捉えることへ影響を与えた体験
(2)変容実感に至るプロセスに作用した他の学生による影響
3.分析2:結果と考察
3-1.分析枠組み
3-2.分析2 結果
(1)「興味・関心・意欲の涵養」の体験
(2)「実践知の形成・蓄積」の体験
(3)「苦手意識の克服・受容」の体験
3-3.分析2 結果まとめ
3-4.分析2 考察
(1)「社会課題や学問領域への興味・関心・意欲が涵養される」へ影響を与えた体験
(2)「グループワークにおける実践知の形成・蓄積が進む」へ影響を与えた体験
(3)「過去に抱いていた苦手意識の克服・受容が生じる変容を実感する」へ影響を与えた体験
4.意義
第6章 変容実感プロセスの個別構造に関する研究【After COVID-19】
1.方法
1-1.対象授業
1-2.対象者
1-3.調査方法
1-4.分析方法
2.分析1:結果と考察
2-1.分析枠組み
2-2.分析1 結果
(1)学生01 の体験
(2)学生02 の体験
(3)学生03 の体験
(4)学生04 の体験
(5)学生05 の体験
(6)学生06 の体験
2-3.分析1 結果まとめ
2-4.分析1 考察
(1)授業での体験を肯定的に捉えることへ影響を与えた体験
(2)授業体験を肯定的に捉える要因となったSD,SG
3.分析2:結果と考察
3-1.分析枠組み
3-2.分析2 結果
(1)「実践意欲の涵養」の体験
(2)「実践知の形成・蓄積」の体験
(3)「苦手意識の克服・受容」の体験
3-3.分析2 結果まとめ
3-4.分析2 考察
(1)「質問技法へのさらなる実践意欲が涵養される」へ影響を与えた体験
(2)「インタビュー調査における実践知の形成・蓄積が進む」へ影響を与えた体験
(3)「過去に抱いていた苦手意識の克服・受容が生じる変容を実感する」へ影響を与えた体験
4.意義
終 章 変容実感がひらく視座
1 .変容実感プロセスという新たな視点から
2 .今後の研究・実践への展望
あとがき――本書の執筆にあたって――
引用文献
索 引