はしがき
第1章 校則の歴史 戦前
1 明治前期の校則
2 教育勅語、戊辰詔書と生徒心得
3 大正期の「新教育」と生徒心得
4 昭和ファシズム期の生徒心得
5 戦前の生徒心得の服装・髪型規制と「学校紛擾」
(1)戦前の生徒心得と服装・髪型
(2)戦前の生徒心得と学校紛擾
第2章 校則の歴史 戦後
1 戦後改革期の生徒心得
2 高校紛争と生徒心得
3 校則と「管理教育」、校則の「見直し」
4 近年の校則問題
第3章 校則に関する調査
はじめに
調査報告
(1)校則の作成・修正
(2)校則の内容
(3)校則に対する生徒の納得
(4)校則の遵守
(5)校則の指導
(6)校則の検査
(7)校則の効果
(8)校則の弊害
おわりに
第4章 校則裁判の判例動向
1 総 説
2 校則裁判における論点
(1)校則そのものの問題について
(2)制服・標準服について
(3)丸刈りについて
(4)パーマについて
(5)バイクについて
(6)喫煙について
(7)頭髪の染色について
第5章 大阪府内公立高校の校則
はじめに
大阪府内公立高校の校則の分析
(1)一般原則について
(2)礼儀・交友関係の一般原則について
(3)服装・制服について
(4)制服以外の衣類(防寒具、セーターなど)について
(5)頭髪について
(6)化粧・装飾品について
(7)乗り物について
(8)アルバイトについて
(9)校外生活について
(10)携帯電話、SNSなどについて
(11)携行品について
(12)懲戒処分規定について
(13)校則の制定・改廃について
(14)生徒の権利について
(15)違反回数による段階的指導について
おわりに
第6章 フランスにおける校則
1 フランスの校則にかかわる制度・法令
(1)教育という公的役務(サービス)の原理について
(2)学校内の生活の規則について
(3)生徒の権利と義務について
(4)懲戒(懲戒と懲戒処分)について
(5)表彰について
(6)学校と家庭の関係について
(7)特別な状況について(成年の生徒、トラブル、寄宿生、食堂サービス、実習)
2 フランスの校則とその特色
3 フランスの中学における校則についての学習
おわりに
第7章 アメリカ合衆国における生徒規則
はじめに
1 カリフォルニア州LAUSD学区の冊子(HANDBOOK)の検討
2 アメリカの生徒規則の特色
(1)生徒の権利を詳細に明文で規定している点
(2)州法、判例などが引用されている点
(3)懲戒手続きに詳細な規定がおかれている点
(4)服装規定が存在する点
(5)マイノリティに配慮されている点
(6)武器(銃、ナイフなど)、薬物問題に配慮されている点
おわりに
むすびにかえて
あとがき
参考文献