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日本のイスラームとクルアーン

現状と展望

編:日本のイスラームとクルアーン編集委員会

紙版

内容紹介

日本社会はいかにイスラームを迎えるか、
クルアーンはやさしく説かれうるのか?
日本におけるムスリム人口の増加は著しく、また中東・イスラーム研究の発展も目覚ましい。テロなど時事的な勢いが退く中、正面から宗教としてのイスラームに関心が傾きつつある。このような潮目の変化を背景として、日本におけるイスラームとクルアーンを分析する。

目次

はじめに
日本ムスリム協会会長 徳増公明 
 
総論発題
宗教学から見たイスラームと日本的宗教
                        元関西大学教授 小田淑子 
はじめに  
一 日本におけるイスラーム研究  
二 宗教学の立場  
三 イスラームの宗教学的研究  
四 日本の宗教と宗教共同体  
五 宗教教育の必要性と共生のマナー  

各  論
クルアーン和訳と日本のイスラーム
 イマーム大学アラブ イスラーム学院学術顧問 水谷 周 
一 クルアーン遍歴  
二 訳業上の障害と課題  
三 クルアーンの構造  
四 日本百冊の本  

世界のクルアーン解釈と日本――多様な読み方に向かって
明治学院大学教授 大川玲子 
はじめに  
一 ムスリムによるクルアーン解釈の伝統と近代化  
二 現在のムスリムによるクルアーン解釈  
三 日本人にとっての聖典とクルアーン  
おわりに  

イスラーモフォビアに立ち向かう
 筑波大学名誉教授 塩尻和子 
一 「水鳥」の訴え  
二 イスラーモフォビアの諸相  
三 IS(「イスラーム国」)の論理は正しいか?  
四 イスラーム法学からみた不正確な理解  
五 ジハードの義務  
六 セム系三宗教の共通性  
七 宗教と民族紛争  
八 日本人とイスラーム理解  

『クルアーン』をめぐる日本のイスラーム学
 同志社大学教授 四戸潤弥 
はじめに  
一 導きとしての『クルアーン』  
二 導きの書としての『クルアーン』訳について  
三 『クルアーン』の理解
四 『クルアーン』の日本語訳、および解釈書  
五 『クルアーン』とイスラーム法理学 
六 『¬クルアーン』の構造的理解  
最 後 に  

日本のイスラーム 法曹界から
弁護士 林 純子
はじめに
一 マイノリティが生きやすい社会を目指す
二 テロリズム関連
三 ムスリム間の人権状況の改善
おわりに

あとがき 
東洋文化研究所の窓から
東京大学名誉教授 長澤栄治 
資  料

ISBN:9784771033108
出版社:晃洋書房
判型:A5
ページ数:194ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年03月10日
発売日:2020年03月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRP