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20歳の読書論

図書館長からのメッセージ

著:和田 渡

紙版

内容紹介

想は、最小限のスマホと、最大限の読書だ


相互に響きあう魂とことば。読書は、そのふたつを磨く最良の時間だ。
より深く考え、よりよく自分を表現するために、読書は欠かせない。
デジタル化が進む今だからこそ、さあ、本を読もう。

本を読んで共感したり反発したり、ときに激しく打ちのめされたりする経験は、自分の狭い殻を打ち破り、ひとつ上の存在に成長するためになくてはならないものだ。いい本を読む前と後とでは、ひとは違った存在になる。成長するとは、精神的な変身の時間を何度も生きて、そのつど脱皮していくということだ。
(「はじめに」より)

目次

4月-1 本の世界に魅せられて ―外から見た日本―
4月-2 古典を読む醍醐味 ―イタロ・カルヴィーノのおすすめ―
5月-1 幸福について考える ―水木しげるとゲーテ―
5月-2 本が開く世界 ―小池昌代・川上弘美・須賀敦子―
6月-1 宇宙の神秘 ―太陽・地球・惑星―
6月-2 植物礼讃 ―植物たちが教えてくれること―
7月-1 思考力の展開 -教育学と社会学の視点―
7月-2 女という経験 ―津島佑子の思考―
8月-1 古典の森を散策してみよう(1) ―『論語』の知恵に学ぶ―
8月-2 対話の喜び ―ブーバーの祈り―
9月-1 観音経の教え ―釈宗演は語る―
9月-2 宗教の要諦 ―鈴木大拙の一念―
10月-1 抒情の陰翳 ―室生犀星と中原中也―
10月-2 愛と戦争を歌う詩人 ―ジャック・ポレヴェール―
11月-1 古典の森を散策してみよう(2) ―『バガヴァッド・ギータ―』を読む
11月-2 語りに耳を傾ける ―ボルヘス、アファナシエフ、羽生は語る―
12月-1 宗教的経験の諸相 ―ウィリアム・ジェイムズの探求―
12月-2 江戸時代と今 ―貝原益軒と佐藤一斎の思想―
1月-1 心身論の現在 ―こころ・からだ・いのちを見つめる―
1月-2 戦争の記憶 ―過去の再現と現在の刻印―
2月-1 海辺の思索 ―案を・モロウ・リンドバーグの声―
2月-2 エーリッヒ・フロムを読む ―生きることと愛すること―
3月-1 古典の森を散策してみよう(3) ―『徒然草』の驚異―
3月-2 挑戦する力 ―学生として、社会人として―

著者略歴

著:和田 渡
阪南大学名誉教授

ISBN:9784771033016
出版社:晃洋書房
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年04月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSRC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:VSL