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ひとり親のエンパワメントを支援する

日韓の現状と課題

編著:神原 文子
編著:田間 泰子

紙版

内容紹介

コロナ禍の影響がもっとも顕著だったのは、もともと貧困状態にあったひとり親家族(子づれシングル)だったが、その支援は十分には届いていない。本書では、日韓のひとり親家族の当事者へのインタビューを通じ、厳しい生活の現状を明らかにする。また日韓の支援制度と民間団体等の支援の比較を行ない、韓国でのひとり親のエンパワメント支援を柱とする具体的な取組みを紹介する。ひとり親当事者が自分の意思と選択によって自らの生活を構築でき、支援者もエンパワメントできるようになるための課題を示す。

目次

第1章 コロナ禍における子づれシングル世帯(神原 文子)
第2章 日本の民間ひとり親家族支援団体の取組み(神原 文子)
第3章 韓国の民間ひとり親家族支援団体の取組み(ソン・ジョンヒョン、キム・ヒジュ、チャン・ヨンジン/訳=梁京姫)
第4章 ひとり親家族支援の日韓比較(神原 文子)
第5章 日本の男女共同参画センターの取組み(仁科 あゆ美)
第6章 日本の移住女性ひとり親家族支援(朴 君愛)
第7章 起業はシングルマザーをエンパワーする!(桔川 純子・田間 泰子)
第8章 日韓の未婚/非婚母のエンパワメント(田間 泰子)

著者略歴

編著:神原 文子
社会学者。単著『子づれシングル──ひとり親家族の自立と社会的支援』(明石書店)、『子づれシングルと子どもたち──ひとり親家庭で育つ子どもたちの生活実態』(明石書店)、『子づれシングルの社会学──貧困・被差別・生きづらさ』(晃洋書房)。『部落差別解消への展望──人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた』(解放出版社)。編著『よくわかる現代家族 第2版』(ミネルヴァ書房)ほか多数。
編著:田間 泰子
社会学者。単著『母性愛という制度──子殺しと中絶のポリティクス』(勁草書房)、『「近代家族」とボディ・ポリティクス』(世界思想社)。編著『リスク社会の家族変動』(放送大学教育振興会)。共著『問いからはじめる家族社会学 改訂版』(有斐閣)、『「ひと」から問う世界史 1』(大阪大学出版会)ほか多数。

ISBN:9784768479940
出版社:白澤社
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS