なぜ、自粛警察は日本だけなのか
同調圧力と「世間」
著:佐藤直樹
紙版
内容紹介
日本は同調圧力の強い国である。日本人はいつもお互いのことを気にし、調和を重んじる関係性を築こうとする。これを同調圧力と定義する。
2020年以来3年にわたり風景を一変させた新型コロナウイルスパンデミック。確かにコロナ禍は一種の「非常事」であるといっていいので、日本以外の国でも大なり小なり同調圧力はあった。しかし、他国ではまったく見られなかった「自粛警察」や「マスク警察」のひどさは世界的にみても突出していた。また、小室さんバッシングややけくそ型犯罪など、異様な社会に変化している。
いったいなぜこんなヒドイことになったのか。その原因を「社会」が縮小し「世間」が肥大したから、と考察する。
同調圧力は1998年あたりをターニング・ポイントにして大きく変化し、このころから「息苦しさ」や「閉塞感」を強めてきた。その背景を後期近代に突入した日本という概念から分析、世間の肥大化を阻止し社会を取り戻すための、具体的方策まで言及。
ISBN:9784768459355
。出版社:現代書館
。判型:4-6変
。ページ数:208ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2023年03月
。発売日:2023年03月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。