はじめに
ケース0 この本の使い方
この本のポイント①:「断らない相談支援」を豊かにするために
この本のポイント②:《事例》から学んでほしいこと
ケース1 守秘義務はアセスメントのキホン
ポイント:「個人情報リテラシー」は多機関連携の基礎
法律解説:守秘義務とは
相談支援の処「法」箋:本人理解と個人情報リテラシーがカギ
自治体ワンポイント① 個人情報保護審議会を活用する
ケース2 あきらめさせない債務整理
ポイント:多重債務には専門職による早期発見・早期介入を
法律解説:自己破産手続をはじめとした法的債務整理のルール
相談支援の処「法」箋:債務整理後の更生は専門職にかかっている
ケース3 成年後見だけじゃない金銭管理
ポイント:他人のお金を管理するリスク
法律解説:日常生活自立支援事業、成年後見制度、事務管理
相談支援の処「法」箋:判断能力が認められる人の支援
自治体ワンポイント② 成年後見制度利用促進に向けた自治体の責務
ケース4 障害のある人もない人も、老いも若きもともに暮らす地域
ポイント:「合理的配慮」の哲学を理解し、ケースワークをより豊かに
法律解説:障害者権利条約・障害者差別解消法、そして各地の条例
相談支援の処「法」箋:合理的配慮の提供を具体化するには
自治体ワンポイント③ 障害者差別解消条例とSDGs(持続可能な開発目標)
ケース5 虐待対応で判断に迷ったら
ポイント:マニュアル通りに対応できないとき、どうする?
法律解説:高齢者虐待防止法の基本
相談支援の処「法」箋:「虐待通報」「養護者」「暴力」の適切な判断を
ケース6 家庭内暴力に安全・適切に介入する
ポイント:使える法律は全部使って解決しよう!
法律解説:障害者虐待防止法・DV防止法の違い
相談支援の処「法」箋:小さな違和感は行政とシェア 早期介入で最悪の事態を防ぐ
ケース7 万引きを繰り返す高齢者の「更生支援」
ポイント:刑事裁判のルールを知って、スムーズな支援計画を
法律解説:刑事手続の登場人物と流れ
相談支援の処「法」箋:無理難題にどう応える?
自治体ワンポイント➃ なぜ更生支援を自治体でやらなければならないのか
ケース8 「おひとり様」の死後事務
ポイント:おひとり様の「葬儀」「財産」を地域社会でどう担うか
法律解説:亡くなったあとのお世話を誰もしてくれないときのルール
相談支援の処「法」箋:遺言書作成でリスクを避けよう
自治体ワンポイント⑤ おひとり様の「最後の砦」
ケース9 「8050問題」と親亡きあと
ポイント:「親亡き後の準備」で今後の生活に道筋をつける
法律解説①:ひきこもりをとりまく二つの「呪い」
法律解説②:親亡きあとに備える――ひきこもりフレンドリーな終活
相談支援の処「法」箋:虐待通報、心理的支援、死後事務
自治体ワンポイント⑥生活困窮者自立支援法を中心としたひきこもり支援
ケース10 医療的ケアが必要でも最後まで地域で暮らす
ポイント:呼吸器をつけても家族まかせにしない支援を
法律解説:「家族が介護をしなければならない」と定める法律は存在しない
相談支援の処「法」箋:「ALS患者が呼吸器をつけずに亡くなることのないまちづくり」を目指す
ケース11 迷惑行為をする隣人を病院へ入れろ?
ポイント:犯罪者でもない限り、地域から強制排除はできない
法律解説:自治体へ相談しても入院させることはできない
相談支援の処「法」箋:「支援」と「停止請求」両面からのアプローチ
ケース12 カスタマーハラスメントに対応する
ポイント:「お客様は神様」の時代は過去のものになりつつある
法律解説:カスハラを放置してもダメ、対処が厳しすぎてもダメ
相談支援の処「法」箋:「支援」と「停止請求」両面からのアプローチ
ケース13 弁護士と連携する
ポイント:社会資源としての弁護士とは
あとがき