「自己決定権」という罠
増補決定版
ナチスから新型コロナ感染症まで
著:小松 美彦
著:今野 哲男
紙版
内容紹介
旧版から約二〇年、「自己決定権」と「自己決定」は今や当たり前のものになった。しかし、その問題性は見えにくい形でますます広がっている。本書では、「自己決定権」が医療や福祉でどのように作用しているか、近年喧伝される「人間の尊厳」という言葉がいかに巧妙に作用しているかを考えた。
増補決定版にあたり、これら全ての問題が噴出した出来事として、「相模原障害者殺傷事件」「新型コロナ感染症」を詳論。
目次
・序 章 「自己決定権」とは何か
・第1章 私はなぜ自己決定権を認めないのか
・第2章 自己決定と自己決定権はどう違うのか
・第3章 自己決定権と福祉国家の行方
・第4章 死をめぐる感性、批判をめぐる感性
・第5章 ノンと言いつづけることの重要さについて
・終 章 自己決定権批判の課題はどこにあるのか
・増補第1章 「自己決定権」をめぐる二〇一八年の状況
・増補第2章 鏡としての「相模原障害者殺傷事件」
・増補第3章 新型コロナ感染症禍の現在を抉る――「新日本零年」に向けて
ISBN:9784768435854
。出版社:現代書館
。判型:4-6
。ページ数:376ページ
。定価:2600円(本体)
。発行年月日:2020年12月
。発売日:2020年12月24日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。