出版書誌データベース

60年におよぶキャリアのなかで、後世に多大な影響を与えるSF映画のアートワークを残したコンセプト・アーティスト/デザイナーのロン・コッブ。代表的な『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、『エイリアン』のノストロモ号はもちろん、『未知との遭遇』のマザーシップ内部、『コナン・ザ・グレート』のキャラクター・コナンや『スター・ウォーズ』のクリーチャー・ハンマーヘッドまで…惜しくも2020年9月に83歳で他界してしまいましたが、その功績は計り知れません。

本書はロン・コッブの仕事を作品(未製作を含む)ごとに紹介するアートワーク集です。初期〜最終デザイン画や設計図、スケッチ、ロゴなど、造形美と機能美を両立したロン・コッブのアートワークを多数掲載しています。また、彼の才能に信頼を置いたジェームズ・キャメロン、ロバート・ゼメキス、ポール・ヴァーホーヴェンなどの監督、作品づくりを共にしたスタッフたちによる多くの証言から、当時の制作状況や秘話、ロン・コッブの愛すべき人柄も浮かび上がる評伝的な側面もあります。

原書は2022年9月13日に発売。アートディレクター/映画ライターの高橋ヨシキさんが監修・翻訳した日本語版です。

●目次

【序文】
　ジェームズ・キャメロン


【イントロダクション】


【映画&テレビ】
ダーク・スター
スター・ウォーズ
エイリアン
未知との遭遇
デューン
レイダース/失われたアーク〈聖櫃〉
コナン・ザ・グレート
ナイト・スカイズ(未製作)
銀河ヒッチハイク・ガイド
スター・ファイター
天才アカデミー
バック・トゥ・ザ・フューチャー
ロボ・ジョックス
エイリアン 2
世にも不思議なアメージング・ストーリー
アビス
トータル・リコール
ガルボ(日本未公開)
トゥルー・ライズ
ロケッティア
シックス・デイ
キャッツ&ドッグス
ファイヤーフライ宇宙大戦争
サウスランド・テイルズ
ハーフ・オブ・ザ・スカイ
リバイアサン
マイ・サイエンス・プロジェクト
チャイナ・マリーンズ(未制作)
バトルランナー
火星のジョン・カーター
ザ・デイ・ザ・ワールド・チェンジド
スペース・トラッカー
第9地区
プラネット・アイス(のちにタイタン A.E.として公開)
ランドフォール(未制作)

【ビデオゲーム】
アイアンクラッズ
タイムライン

【カートゥーン】

【モンスター・音楽 AND MORE】
アルバム・カバー
ラフ・ボーイズ
雑誌の表紙
エコロジーのシンボル
NASA
そのほかのプロジェクト
可能性としてのテクノロジー
クリエイティヴ・テクノロジー研究所
未来の戦闘システム
ロボットとエイリアン
ロン・コッブのレガシー

【謝辞】
　コンセプトアート協会の謝辞
　著者謝辞 207

【あとがき】
　　ロビン・ラヴ(ロン・コッブの妻)

著：ジェイコブ・ジョンストン
1988年生まれ。ビジュアル開発コーディネーター/プロデューサーとして『マイティ・ソー』 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』『アベンジャーズ』『アイアンマン3』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 『アントマン』『ドクター・ストレンジ』『ス パイダーマン:ホームカミング』など、数々 のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース) 作品に参加。著書に『Marvel's Avengers: Age of Ultron: The Art of the Movie Slipcase』(Marvel)などの アートブックがある。

訳：高橋 ヨシキ
1969年生まれ。アートディレクター、映画ライター、サタニスト。
著書に『暗黒映画入門 悪魔が憐れむ歌』(洋泉社)『暗黒ディズニー入門』(コア新書)『高橋ヨシキのサタニック人生相談』(スモール出版)『スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド)』(新書y)などがある。
映画ポスターのデザインや映画監督、脚本など活動は多岐にわたり、2022年8月26日には企画・脚本・監督を務めた初の長編映画『激怒』が公開された。