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慶應義塾大学教養研究センター選書 23

「アーサー王物語」に憑かれた人々

19世紀英国の印刷出版文化と読者

著:不破 有理

紙版

内容紹介

・アーサー王伝承の舞台裏に迫る!
・転機に関わった人々に着目し、いかにしてこの伝承が読み継がれてきたのかを読み解く。

はるか昔のイギリスを舞台としながらも、今なお新しい作品が登場し、人々を魅了し続けるアーサー王伝承の持つ魅力とはなにか。新たな書誌学的アプローチを通して、伝承の転機に関わった声なき人々の声を届ける。

目次

はじめに
第1章 作者トマス・マロリーとは
第2章 『アーサー王の死』の誕生
第3章 『アーサー王の死』の出版競争第一幕――ウォルター・スコット対ロバート・サウジー
第4章 『アーサー王の死』の出版競争第二幕――ウィルクス版対ウォーカー版
第5章 『アーサー王の死』の出版競争第三幕――ファーニヴァル対ストレイチー
おわりに
文献紹介

著者略歴

著:不破 有理
慶應義塾大学経済学部教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。ウェールズ大学バンガー校アーサー王コース修士課程修了(MA)。専門はアーサー王文学、ウェールズ文化復興。主要著作に、『いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか――変容する中世騎士道物語』(共著、みずき書林、2019 年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)、『旅の書物/旅する書物』(共著、慶應義塾大学出版会、2015 年)などがある。

ISBN:9784766428872
出版社:慶應義塾大学出版会
判型:4-6変
ページ数:156ページ
価格:700円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年04月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB