どうする、小学校英語?
狂騒曲のあとさき
編著:大津 由紀雄
編著:亘理 陽一
内容紹介
▼公立小学校で英語が導入されて約20年。この間に何が変わり何が変わらなかったのか?
▼必修化をめぐる当時の12本の論考をリーディングズとして再編し、これからの小学校英語の指針を示す。
目次
まえがき
編者の視点Ⅰ 小学校英語の本質を掘り下げ、言語教育の未来を拓こう(大津由紀雄)
第1部 言語教育と学校英語教育の観点から
1 小学校英語活動の現在から考える(松川禮子)
〔付記〕英語は小学校に何をもたらしたか?
大津のひとこと
2 公立小学校での英語教育――必要性なし、益なし、害あり、よって廃すべし(大津由紀雄)
〔付記〕公立小学校での英語教育――いまでも、必要性なし、益な
し、害あり、よって廃すべし
亘理のひとこと
3 学校英語教育とは何か(山田雄一郎)
〔付記〕令和補筆
大津のひとこと
4 小学校英語必修化の議論にひそむ落し穴(斎藤兆史)
〔付記〕日本人英語使用者としての手本が示せないなら、英語を教え
るなかれ
大津のひとこと
第2部 国際理解教育と多言語・多文化共生の観点から
5 国際理解教育の一環としての外国語会話肯定論――競争原理から共生原理へ(冨田祐一)
〔付記〕誠実な議論の火の復活を願って
大津のひとこと
6 小学校英語教育――異文化コミュニケーションの視点から(鳥飼玖美子)
〔付記〕日本におけるCEFR受容の問題
大津のひとこと
7 多言語共生社会における言語教育――多様な言語への気づきをきっかけに(山川智子)
〔付記〕欧州評議会の「複言語・複文化主義」に学ぶ持続可能な生き
方
大津のひとこと
8 多文化共生社会に対応した言語の教育と政策――「何で日本語やるの?」という観点から(野山 広)
〔付記〕中津(1978)の提言を踏まえた今後の課題――共生社会
の基盤となる言語環境整備の充実に向けて
大津のひとこと
第3部 公教育としての英語教育という観点から
9 日本の英語教育の現状と課題(菅 正隆)
〔付記〕後世に禍根を残す学習指導要領の改訂
大津のひとこと
10 小学校での外国語教育――期待すること、考慮すべきこと(バトラー後藤裕子)
〔付記〕デジタル・テクノロジー時代の子どもたちのニーズに合った
小学校外国語教育の必要性
大津のひとこと
11 小学校英語の必要性の主張のあとに必要なこと(直山木綿子)
〔付記〕文部科学省作成小学校外国語教育教材例の変遷から見る、小
学校外国語教育
大津のひとこと
12 君と世間との戦いでは世間を支援せよ!――世間の期待と公立の小学校英語教育(津田 正)
〔付記〕大きな理想とプアな現実
大津のひとこと
編者の視点Ⅱ あとさきを批判的に考えて研究・実践を(亘理陽一)
年表
参考・引用文献
ISBN:9784766427882
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:4-6
。ページ数:360ページ
。価格:2200円(本体)
。発行年月日:2021年12月
。発売日:2021年12月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN。