ボワソナードとその民法
増補完結版
著:池田 真朗
内容紹介
▼債権法改正、配偶者居住権等、書き下ろし3論考で現代への架橋を活写!
▼池田民法学の原点にして、我が国民法研究の最高到達点を示す。
▼多大な影響を与えてきたボワソナード民法は果たして葬り去られたのか?
過去は現代を課題づける。ボワソナードが起草した旧民法財産法分野の諸研究の先端を把握しつつ、池田民法学の原点を示した旧版から10年。ボワソナードが起草しなかった親族法・相続法分野(人事編と財産取得編第13章以下)の立法過程の研究を加え、そこから更に2020年施行の債権法改正・相続法改正に浮かび上がるボワソナード民法理論を探究して現在に投影する、堂々の増補完結版。
目次
増補完結版 はしがき
はしがき
序 論
第Ⅰ部 ボワソナード民法総論
第一章 自然法学者ボワソナード
第二章 ボワソナード「自然法講義(性法講義)」の再検討
第Ⅱ部 ボワソナードと日本民法典
第三章 フランス的法典の伝統と日本民法典
第四書 民法典の歴史
第五章 日本民法典とは何か――ボワソナード民法典から現行民法典へ
第Ⅲ部 ボワソナードの業績各論
第六章 民法四七八条論序説
第七章 ボワソナードにおける「第三者」の概念――不動産物権変動と指名債権譲渡とを中心に
第八章 民法四六七条におけるボワソナードの復権
第九章 ボワソナード民法理論の特徴とその学説史的意義および影響
第Ⅳ部 関連研究・書評
第一〇章 司法省御雇外人ジュール・ジュスラン
第一一章 書評(一) 西堀昭著「増訂版・日仏文化交流史の研究――日本の近代化とフランス」
第一二章 書評(二) 手塚豊著作集第七巻『明治民法史の研究(上)』
結 章
補 章
補章1 旧民法典とボワソナード
補章2 旧民法典とボワソナード――家族法起草「不関与」についての再考
補章3 二〇二〇年施行民法(債権関係)改正とボワソナード旧民法――ボワソナード民法理論の終焉?と現代民法典の方向性
補章4 相続法改正による配偶者居住権の新設とボワソナードの復権――用益権、住居権、そしてビアジェ
あとがきに代えて――『ボワソナードとその民法』執筆余話
初出一覧
事項索引/人名索引/条文索引
ISBN:9784766427721
。出版社:慶應義塾大学出版会
。判型:A5
。ページ数:616ページ
。価格:6800円(本体)
。発行年月日:2021年09月
。発売日:2021年09月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB。