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出版文化史の東西

原本を読む楽しみ

編著:徳永 聡子

紙版

内容紹介

▼書物を見る眼、聴く耳を養うために―オリジナルへの回帰。

出版物を歴史的な流れのなかで理解するためには、原本(オリジナル)に立ち返り、それを同時代の社会・文化・歴史的文脈のなかで検討することがきわめて重要である。本書は時代によって変わりゆく書物に刻み込まれた歴史を読み解くおもしろさを、日英・日西交流史四〇〇周年を記念し、日本、イギリス、スペインの中世から近代までの出版文化史をたどるものである。

目次

はじめに
写本から印刷本へ ― 「チョーサー全集」登場の舞台裏 ― 徳永 聡子
『アーサー王の死』の出版と受容の歴史 ― キャクストン版(一四八五)からフィールド版(二〇一三)へ ― 髙宮 利行
日本の印刷文化と文学[講義再録]  林 望
キリシタン版の研究からわかること ― 和書と洋書のあいだ ― 折井 善果
日本の絵入本の歴史 ― 絵本が出版されるまで ― 佐々木 孝浩
江戸の絵本で遊ぶ ― 『御存商売物』をどう読むか ― 津田 眞弓
書物をして近代を語らしめよ ― 出版文化史から見た近代イギリスのジャーナリズム、小説、実録 ― 原田 範行  
おわりに

著者略歴

編著:徳永 聡子
徳永 聡子
慶應義塾大学文学部准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。
専門は中世イギリス文学、書誌学。著書に『文読む姿の西東:描かれた読書と書物史』、『中世主義を超えて:イギリス中世の発明と受容』、『世界を読み解く一冊の本』、『英語論文の書き方入門』(全て慶應義塾大学出版会、共著)、翻訳書に『初期イングランド印刷史―キャクストンと後継者たち』(ロッテ・ヘリンガ著、雄松堂書店)などがある。

ISBN:9784766422207
出版社:慶應義塾大学出版会
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP