生き延びること
生命の教養学V
編:慶應義塾大学教養研究センター
編:高桑和巳
紙版
内容紹介
「生き延びること」を巡る講義集。
▼「生死の先にあるもの」としての「生き延び」「サバイバル」に焦点を当てた論集。さまざまな文脈で「生きにくさ」「生きづらさ」が論じられる現在、私たちは「生き延びる」ことについての経験や知識をどの程度持っているだろうか。遺体科学、政治思想、医療人類学、労働の現場など多彩な切り口で、「生き延び」についての視座を提供する。
目次
はじめに——この授業に生き延びがかかっていたもの 高桑和巳
寿命について考える 高木由臣
今「追い込まれた末の死」を考える
——精神科臨床実践をめぐる医療人類学 北中淳子
遺体科学の提唱 遠藤秀紀
クリプトビオシス——隠された生命 鈴木 忠
貧困を生き延びるということ——労働・生命・自由 杉田俊介
真剣勝負を生き抜いた武蔵の教え 吉田泰将
「生き延びること」の政治経済学
——グローバリゼーションと2つのサヴァイヴァル 増田一夫
生き延びるアート
——ロックの名曲と「ネガティブなもの」の効用 武藤浩史
エッジワークの社会学——人はなぜリスクを冒すのか 根上 優
武の死生学 前林清和