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慶應義塾大学産業研究所選書

宇宙太陽発電衛星のある地球と将来

宇宙産業と未来社会についての学際的研究

編著:吉岡完治
編著:松岡秀雄
編著:早見均

紙版

内容紹介

▼次なるエネルギー革命に向けた、夢の技術への挑戦!▼人類の歴史を振り返れば、重要なイノベーションとは他ならぬエネルギー革命であったことがわかる。そして、われわれが持続的な成長を享受するためには、地球という閉鎖系システムから飛び出し、地球にやさしい代替エネルギーを宇宙に求める以外にないことも明らかなのだ・・・。▼宇宙太陽発電研究の第一人者たちが、現在NASAやJAXAで研究が進んでいるSPSの基本設計を解説するとともに、各要素技術の研究・開発動向を紹介。さらに慶應義塾産業研究所の計量チームがその環境負荷削減効果、雇用創出効果など社会的影響を推計し、SPSが実現した未来の社会像を描く。▼宇宙工学研究者と計量経済学者との協働により実現した、画期的研究プロジェクトの成果発信。

目次

第1章 イノベーションの担い手——宇宙太陽発電衛星 吉岡 完治1 技術革新の方向2 イノベーション3 巨大イノベーションへの期待と影4 SPS実現までの紆余曲折第2章 途上国の近代化と宇宙太陽発電——地球規模の持続的発展に向けて 松岡 秀雄1 はじめに2 地球環境問題の解決と途上国問題3 地球規模の問題は地球規模に解決する4 クリーン・エネルギー源としての宇宙太陽発電の登場5 宇宙太陽発電実現へのエンジニアリング・プロセス6 SPS2000からSPS2000 and Beyondへ7 宇宙太陽発電の実現は途上国から8 おわりに第3章 太陽発電衛星の経済性と日本の便益についてパトリック・コリンズ1 エネルギー問題2 宇宙輸送と旅行産業3 日本の複数の便益4 結び——これからの宇宙開発第4章 SPSのデザインとシステム技術佐々木 進1 テザーSPSのコンセプト2 テザーSPSの構成と必要な技術3 テザーSPSの実証実験と開発シナリオ第5章 SPSシステムの要素技術の研究動向高野 忠1 全体の概観2 太陽電池3 マイクロ波発生・増幅4 送電用アンテナ5 ビームの制御6 受電用アンテナ7 マイクロ波整流器8 送配電網へのインターフェース第6章 マルチバステザー型SPSのCO2負荷計算朝倉 啓一郎・中野 諭1 はじめに2 マルチバステザー型SPSの情報整理3 SPSのCO2負荷計算の方法と基礎データ4  CO2負荷計算の結果5 発電単位あたりの比較6 おわりに第7章 マルチバステザー型SPSの雇用へ与える影響評価中野 諭1 はじめに2 データ3 モデル4 マルチバステザー型SPSの1基建設に伴う生産誘発効果5 マルチバステザー型SPSの1基建設に伴う雇用誘発効果6 SPS建設に伴う雇用構成の変化7 おわりに終章 宇宙太陽発電衛星のある地球と将来早見 均1 将来の地球環境・経済予測モデルに関する議論:割引率をめぐる不一致2 宇宙太陽発電衛星のない世界:地球温暖化との共存3 宇宙太陽発電衛星を作る世界:選択肢を増やすには4 宇宙太陽発電衛星のある世界

ISBN:9784766415711
出版社:慶應義塾大学出版会
ページ数:196ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2009年01月
発売日:2009年01月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:THY