信仰とテロリズム
1605年火薬陰謀事件
著:アントニア・フレイザー
訳:加藤弘和
紙版
内容紹介
1605年イギリスで、圧制下にあったカトリック教徒が、国王ともども国会議事堂を爆破しようとしたとされるのが、「火薬陰謀事件」です。イギリスでは今日にいたるまで、政治と宗教の問題として検証され続けている歴史上の大事件です。
本書は、この事件を、宗教とテロリズム(当時はまだなかった言葉)との関係という角度から新たに客観的に綴った歴史読物です。 弾圧されているマイノリティにとって、テロに道徳的基盤は見出せるのか?という今日的視点で事件を読み解きます。
著者は本国英国では人気のある歴史小説家。『スコットランド女王メアリ』等、邦訳もあります。
目次
〈目 次〉
口絵
系図・地図
口絵図版一覧
著者覚書き
プロローグ 恵み深い治世の始まり
第一部 機が熟すまえに
Ⅰ だれの頭に王冠を
Ⅱ 誠実なパピスト
Ⅲ 意見の相違
第二部 聖ジョージの馬
Ⅳ 王とその子供たち
Ⅴ スペインの慈悲
Ⅵ ファエトンの如きケイツビィ
第三部 火が燃え猛り狂う道
Ⅶ 荒療治
Ⅷ 有害な火薬
Ⅸ …危険性がある。
Ⅹ 曖昧かつ胡散臭い手紙
第四部 発覚??神によるのか悪魔によるのか
ⅩⅠ ミスター・フォークス、逮捕さる
ⅩⅡ ゆるやかな拷問
ⅩⅢ 火と硫黄
ⅩⅣ この浅ましき者たち
第五部 死の影
ⅩⅤ 反逆者の心臓
ⅩⅥ ジェズイットの反逆
ⅩⅦ 告別
ⅩⅧ 悪魔のやり口か
訳者あとがき
注
参考文献
索引