伝クセノポン「アテーナイ人の国制」の研究
著:真下英信
紙版
内容紹介
ソクラテスの弟子クセノポン作として伝わる『アテーナイ人の国制』の我が国初の研究書。「民主制に皮肉な眼差しを向ける書」を第一部では平易かつ逐語的に翻訳し、丁寧な注を付す。第2部ではこの書を多面的に検証し、古典期ギリシアの代表的都市国家アテーナイの実像と現代に通じる民主制の特質を解明する。
目次
序言
文献略語表
第1部
テキスト,翻訳
訳注
第2部
第1章 『アテーナイ人の国制』の作者について
第2章 『アテーナイ人の国制』の制作年代
第3章 『アテーナイ人の国制』にみられるポリス市民像
第4章 犠牲にみられるポリス社会の特性
第5章 寡頭主義者の民主制批判
第6章 議案提案者と票決者からみたアテーナイの民主制の実態
第7章 前5世紀アテーナイの民主制と賄賂
第8章 『アテーナイ人の国制』の政治思想史的考察
第9章 民主制と自由,平等
第10章 前5世紀アテーナイの奴隷の風采
補論
文献リスト
索引