錦正社叢書
13
鹿島神宮と水戸
著:梶山孝夫
紙版
内容紹介
常陸国の一の宮である鹿島神宮と水戸藩の関係にせまる。
肇国の創建と伝える鹿島神宮に、水戸藩の歴代藩主と家臣が崇敬の誠を捧げてきた。その鹿島神宮と水戸藩、松尾芭蕉、佐久良東雄との関係に焦点を当てる。光圀研究に、ひいては水戸学における神道の背景を探究する上で必読の書。
目次
まえがき
第一章 義公光圀と鹿島大宮司則直・則長父子
はじめに
一 鹿島大宮司家と水戸藩
二 大宮司則直と水戸
三 則直の鹿島文庫創設
四 義公光圀と大宮司則長
五 則長の大宮司職復帰運動
六 大宮司則長の水戸・太田訪問
七 義公光圀の則長宛書簡
おわりに
第二章 鹿島文庫について―その意義と水戸との関係―
一 鹿島文庫における講釈と書籍奉納
二 和書の奉納
三 奉納の書籍
四 鹿島文庫の終焉
五 まとめ―鹿島文庫の意義―
第三章 水戸学派における鹿島神宮の崇敬
はじめに
一 藩主の参詣と信仰
二 藩士の参詣と信仰
三 弘道館への分霊勧請
四 佐久良東雄にみる鹿島神宮と水戸藩
おわりに
第四章 藤原鎌足鹿嶋出生説をめぐって
第五章 祭頭祭の起源
一 問題の所在
二 祭頭祭の起源
三 まとめ
第六章 平田篤胤・鉄胤と常陸
はじめに
一 常陸への旅
二 水戸藩との接触
三 門人帳について
四 著述にみえる常陸
五 鉄胤と常陸
おわりに
第七章 松尾芭蕉『鹿嶋詣』の歴史学的考察
はじめに
一 『鹿嶋詣』の書名について
二 『鹿嶋詣』の行程
三 果たして芭蕉『鹿嶋詣』は鹿嶋行の初回か
四 『鹿嶋詣』の構想
おわりに
あとがき