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多数決は民主主義のルールか?

著:斎藤 文男

紙版

内容紹介

多数決は万能……ではない
その限界と民主主義との関係を、根本から考える

多数決なら、どんなことを、どのように決めてもよいのか——
重要法案の強行採決が頻発する国会は、「多数の専制」にほかならない。
国民投票の示す「民意」は、時に独裁への信任投票に堕してしまう。
先人の叡智から今こそ考えたい、民主主義と多数決の本質的関係。

目次

第1章 多数決と民主主義
第2章 議会政治における多数決
第3章 多数の支配か法の支配か
第4章 多数決の限界――人権保障
第5章 国民による多数決――直接民主主義
第6章 市民立法――政治参加の回路

著者略歴

著:斎藤 文男
1932年和歌山県生まれ。1956年京都大学法学部卒業、58年大阪市立大学大学院法学研究科修了。同法学部助手。1961年九州大学教養学部講師、助教授をへて同法学部教授、同大学院教授を併任。専攻は憲法。1996年定年退官、名誉教授。
主な著書
『問われた報道の自由』(編著)法律文化社、1971年
『知る権利——マスコミと法』(共著)有斐閣、1974年
『政治倫理条例のつくり方——地方からの政治改革』自治体研究社、1999年
『指定管理者制度と情報公開』自治体研究社、2006年
『政治倫理のすべて——クリーンな地方政治のために』公人の友社、2016年
『ポピュリズムと司法の役割——裁判員制度にみる司法の変質』花伝社、2018年
ほかに訳書、H・I・シラー『世論操作』青木書店、1979年。コラム集『冷めた紅茶』『ちびた鉛筆』現代書館、1989年、92年

ISBN:9784763409645
出版社:花伝社
判型:4-6
ページ数:180ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS