色彩飛行
はじめてのルノワール
著:中川 真貴
内容紹介
◎名画シリーズ「色彩飛行」ついて
芸術書100年の求龍堂から、名画シリーズ「色彩飛行」創刊。
毎号、ひとりの画家に焦点をあて、その作品と生涯を紹介するシリーズ。
作品を色別に章分けするというこれまでにないアプローチで、画家の作品と人物像を紹介。
「はじめて」画家を知るひとも、画家の「はじめて」を再発見するひとも楽しめる「はじめての」入門書。
◎本号について
印象派の巨匠・よろこびの画家・ルノワール。
「絵画は壁を飾るものだから、それは綺麗で明るく楽しいものでないといけない」と言ったルノワールの作品は、なぜこれほどまでに人々の心を温かくするのか。
本書は、作品をそのメインカラーによって章分け。
赤、青、黄ーー色の章の扉をひらき、代表作1点1点の鑑賞をとおして、人間的にも崇高な精神の持ち主であり、魅力溢れるルノワールの人間性に触れる。
また、その生きた時代背景を知ることで、作品の中に生き続ける純粋な画家の魂に迫るルノワールへの入門書である。
目次
はじめに
掲載作品Index Map
本書をご覧になる前に
図版構成:
ルノワールの青
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会/パリジェンヌ/ぶらんこ/雨傘/シャルパンティエ夫人と子どもたち/母と子(散歩)/ヴェニス、総督の宮殿/金髪の浴女/劇場にて(初めてのお出かけ)
ルノワールの赤
二人の姉妹(テラスにて)/ジャンヌ・サマリーの肖像/画家の家族/南仏の果物/アルジェのアラブの祭日/道化の衣装のクロード・ルノワール/パリスの審判/授乳する母親/花束と団扇のある静物
ルノワールの黄
舟遊びをする人々の昼食/ヴィクトール・ショケの肖像/陽光の中の裸婦/フェルナンド・サーカスの曲芸師たち(ふたりのサーカスの少女)/ジュリー・マネあるいは猫を抱く子ども/浴女たち(ニンフ)/ピアノに寄る少女たち/眠る裸婦
ルノワールの緑
ラ・グルヌイエールにて/水浴する女とグリフォンテリア/イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢/大水浴図/ガブリエルとジャン/レスタックの険しい岩山/団扇を持つ少女/草原の坂道/自画像
ルノワールの白
小さな貴婦人/ロメーヌ・ラコー嬢/春の花束/踊り子/たま、日本の犬/田舎のダンス/都会のダンス/アルジャントゥイユの庭のカミーユ・モネと息子ジャン
ルノワールの黒
オダリスク(アルジェの女)/アントニーおばさんの宿屋/フリデリック・バジールの肖像/日傘のリーズ/猫と少年/桟敷席/絵筆を持つクロード・モネ/読書する女/勝利のヴィーナス(コレット荘の庭)
◎コラム
印象派とは
ルノワール家族の肖像
ルノワール交遊図
日本で観られるルノワール
ルノワールを取り巻く女性たち
年譜