横山大観記念館コレクションを一挙公開。
知られざる「人間・大観」の魅力に迫る。
2019年、全国4箇所(京都髙島屋、大阪髙島屋、日本橋髙島屋、横浜髙島屋)を巡回する展覧会「横山大観記念館 史跡・名勝指定記念展 画業と暮らしと交流 ?大観邸?」の公式図録兼書籍。
明治・大正・昭和にわたり第一線で近代日本画を牽引し、今日も影響を与え続ける巨匠横山大観が、亡くなるまで自宅兼画室として過ごし、数々の名画を生み出したゆかりの場所である、東京・上野池之端の横山大観記念館のコレクション(大観作品を中心とする数々の作品群、画家の技や感性の源である貴重な下絵やスケッチ、アトリエで愛用していた画具、衣装やお洒落だった大観こだわりの愛用品、大観デザインによる夫人の着物など)と文章で構成。
また、大観の徹底した美意識に貫かれた数寄屋風日本家屋と、こだわりの庭園(2016年11月に史跡・名勝に登録)の美しさを撮り下ろしカラー写真をふんだんに掲載。
大観邸は単に横山大観の住まいであっただけでなく、日本美術院の総本山として、当時の同人たちの交流や研究の場であった。
夏目漱石や幸田露伴など文豪も数多く訪問し、インドの詩人タゴールの滞在やフランス大使夫妻訪問時の大観によるもてなしに感激した様子のエピソードなども掲載。
日本画壇の巨匠であり、長身で強い眼差しの風貌から近寄りがたい雰囲気も漂わせる大観について、孫で現館長の横山隆氏がインタビューで語った、家族から見た大観についての数々のエピソードを文章中の随所に掲載。画家の意外な人間臭い一面も垣間見える。
読んで見て楽しめ、この一冊で「人間・横山大観」の魅力が多面的に伝わる充実の一冊。
●日英併記