論集 隋唐仏教社会とその周辺
編:氣賀澤 保規
紙版
内容紹介
本書は、隋唐仏教社会を主テーマに第一線の研究者による最新成果11篇を収録したものです。歴史学・仏教学研究者はもとより、広く諸分野の研究者にお揃えいただきたく、ご案内申し上げます。
目次
序論 本論集が目指すもの(氣賀澤保規)
第Ⅰ部 隋唐仏教社会の諸問題
隋唐房山石経における創始者静琬と初期刻経事業(氣賀澤保規)
玄奘と高宗――智首律師碑の再検討――(倉本尚徳)
武則天の洛陽における仏寺詩の消滅――仏寺詩の制作を抑制したもの――(松原 朗)
宰相姚崇による長安・洛陽での造仏活動(肥田路美)
入唐僧外典将来考(榎本淳一)
唐代の尼と僧――僧に対する尼の位置――(松浦典弘)
唐代の僧尼給田と「寺籍」
――IOM RAS所蔵SI Kr.IV654v(SI.5376)の位置づけをめぐって――(速水 大)
杏雨書屋および天津博物館所蔵『大乗無量寿経』写本札記
――羽684・羽752・津芸61D――(山口正晃)
第Ⅱ部 隋唐仏教社会のその周辺
唐・五代官人の行政実務と法令
――官府別の法令集と「法令壁記」をめぐって(小島浩之)
新発見唐代顔真卿撰書「西亭記碑」の理解とその歴史的意義(氣賀澤保規)
宋元明移行期論の受容と唐宋変革論の相対化(櫻井智美)
終わりに(氣賀澤保規)
執筆者紹介
英文タイトル