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万葉集と東アジア世界 上

著:川勝 守

紙版

内容紹介

万葉歌人はいかなる環境において歌を詠んだのかー万葉集の「漢字表記」や「漢字のよみ」を 東アジアの国際的環境との関連で見直す!

目次

はじめに
凡 例


第一章 日本古代国家の成立と東アジア世界
             ─万葉集巻一について─

  一、泊瀬朝倉宮御宇天皇代 大泊瀬稚武(雄略)天皇
  二、高市岡本宮御宇天皇代 息長足日広額(舒明)天皇
  三、明日香川原宮御宇天皇代 天豊財重日足姫(皇極)天皇
  四、後の岡本宮御宇天皇代 天豊財重日足姫天皇、後に後岡本宮に即位(斉明天皇)
  五、近江大津宮に天の下知らしめしし天皇の代 天命開別天皇、諡して天智天皇といふ
  六、明日香清御原宮天皇の代 天渟中原瀛真人天皇、諡して天武天皇といふ
  七、藤原宮に天の下知らしめしし天皇の代 高天原広野姫(持統)天皇、
             元年丁亥の十一年位を軽皇子に譲りたまふ、尊号を太上天皇といふ
  八、寧楽宮
 

第二章 飛鳥藤原期の政治変動と士婚及び葬送儀礼─万葉集巻二の相聞・挽歌について─

 第一節 相聞歌について  
  一、難波高津宮に天の下知らしめしし天皇の代 大鷦鷯天皇、諡して仁徳天皇といふ
  二、近江大津宮に天の下知らしめしし天皇の代 天命開別天皇、諡して天智天皇といふ  
  三、明日香清御原宮に天の下知らしめしし天皇の代 
                    天渟中原瀛真人天皇、諡して天武天皇といふ  
  四、藤原宮に天の下知らしめしし 高天原広野姫天皇の代 天皇諡して持統天皇といふ、
                  元年丁亥の十一年位を軽太子に譲り、尊号を太上天皇といふそ
 第二節 挽歌について  
  一、後岡本宮に天の下知らしめしし(斉明)天皇の代 
               天豊財重日足姫天皇、譲位の後は後岡本宮に即す  
  二、近江大津宮に天の下知らしめしし天皇の代 天命開別天皇、諡して天智天皇といふ  
  三、明日香清御原宮に天の下知らしめしし天皇の代 
                    天渟中原瀛真人天皇、諡して天武天皇といふ  
  四、藤原宮に天の下知らしめしし天皇の代 高天原広野姫(持統)天皇、
              天皇の元年丁亥、十一年位を軽太子に譲り、尊号を太上天皇といふ
  五、寧楽宮


第三章 律令文武官人の任務と作歌活動
             ─万葉集巻三の雑歌・譬喩歌・挽歌について─

 第一節 雑歌について    
 第二節 譬喩歌について    
 第三節 挽歌について


第四章 日本型相聞歌と律令文武官人の作歌活動
             ─万葉集巻四の相聞歌について─

 第一節 初期の天皇御製歌          
 第二節 額田王から柿本人麿・志貴皇子の時代
 第三節 大伴安麿・旅人・坂上郞女の時代   
 第四節 大伴家持と坂上郞女・大嬢母子の時代


第五章 遠の朝廷大宰府・九州官人の作歌と東アジア世界

 第一節 大宰帥大伴旅人と筑前国司山上憶良  
 第二節 筑前国司山上憶良の作歌とその地方行政


第六章 奈良京朝廷官人の公務と作歌

 第一節 元正・聖武両天皇、養老七年(七二三)より 
     神亀五年(七二八)諸離宮行幸随行歌人の歌
                 ─笠金村・車持千年・そして山部赤人─
 第二節 聖武天皇初期時代の中央朝廷官人と遠の朝廷九州官人の作歌活動
                 ─旅人・憶良・郎女等─
 第三節 聖武天皇天平時代中期の中央朝廷官人の作歌活動
                 ─郎女・家持等─
 第四節 天平時代後期聖武天皇の遷都と中央朝廷官人の作歌活動
                 ─内舎人家持等─


第七章 万葉集における宮廷歌の古典とその分類

 第一節 雑歌について
       天を詠む     月を詠む     雲を詠む   
       雨を詠む     山を詠む     岳を詠む 
       河を詠む     露を詠む     花を詠む 
       葉を詠む     蘿を詠む     草を詠む 
       鳥を詠む     故郷を思ふ    井を詠む 
       倭琴を詠む    吉野にして作る  山背にして作る 
       摂津にして作る  羈旅にして作る  問答 
       時に臨む所に就きて思を発す     物に寄せて思を発す 
       行路       旋頭歌

 第二節 譬喩歌について
       衣に寄す     玉に寄す     木に寄す 
       花に寄す     川に寄す     海に寄す 
       衣に寄す     絲に寄す     玉に寄す 
       日本琴に寄す   弓に寄す     山に寄す 
       草に寄す     稲に寄す     木に寄す 
       花に寄す     鳥に寄す     獣に寄す 
       雲に寄す     雷に寄す     雨に寄す 
       月に寄す     赤土に寄す    神に寄す
       河に寄す     埋木に寄す    海に寄す 
       浦沙に寄す    藻に寄す     船に寄す 
       旋頭歌

 第三節 挽歌について 羈旅の歌


第八章 万葉集における宮廷歌の古典とその分類

 第一節 春の雑歌について   
 第二節 春の相聞歌について   
 第三節 夏の雑歌について
 第四節 夏の相聞歌について  
 第五節 秋の雑歌について    
 第六節 秋の相聞歌について
 第七節 冬の雑歌について   
 第八節 冬の相聞歌について


第九章 万葉集における宮廷歌の古典とその分類

 第一節 雑歌について     
 第二節 相聞歌について     
 第三節 挽歌について


『万葉集と東アジア世界』上巻のあとがき

万葉集読み方用例
 [万葉集特別漢字・用語索引]
 [万葉仮名、二字以上語句索引]
 [短漢文語句索引]

索 引
[件名事項索引]
[件名・動物索引]
[件名・植物索引]
[人名索引]
[地名索引]ほか

ISBN:9784762966538
出版社:汲古書院
判型:A5
ページ数:532ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ