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シリーズ心理学と仕事 19

音響・音楽心理学

監:太田 信夫
編:中島 祥好
編:谷口 高士

紙版

内容紹介

テレビ番組の効果音に気分を誘導されたり,印象深いメロディをつい口ずさんだりなど,人の心や行動は音により日々影響されている。なぜ,どのようにして起こるのか。音響・音楽心理学は,認知や知覚のメカニズムとプロセスを調べ,音楽が心理や身体に及ぼす科学的な効果を解き明かす。その社会的実践や魅力をあまねく紹介。

目次

監修のことば
はじめに
第1章 音響心理学へのいざない
1節 音とは何か
2節 音の聴こえ
3節 音のパターンの知覚
4節 音響心理学と人の生活
第2章 音とは何か
1節 聴覚の役割
2節 耳の役割
第3章 音の知覚
1節 雑音があっても声が聴きとれるのはなぜだろう
2節 時間を計るのに特化した聴覚系
第4章 音と技術 
1節 音の物理的側面・心理的側面
2節 「音の大きさ」にみる心理と物理のつながり
3節 音楽と騒音
4節 音のデザイン
5節 聴能形成
6節 音と技術のこれから
第5章 音楽心理学へのいざない
1節 音楽心理学とは?
2節 音楽心理学のアプローチ
3節 音楽心理学の展望
第6章 音楽の認知
1節 音楽の聴取面での認知
2節 音楽の産出面(演奏)での認知
第7章 音楽と感情
1節 音楽における感情の考え方
2節 音楽と感情の結びつき
第8章 音楽の発達
1節 音楽の発達研究に関する基本
2節 音楽の知覚と認知や音楽における感情の発達
第9章 音楽とアイデンティティ
1節 若者と音楽
2節 若者はなぜ音楽を好むのか

著者略歴

監:太田 信夫
太田信夫(おおた・のぶお)
1971年 名古屋大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満了
現 在 筑波大学名誉教授,東京福祉大学教授,教育学博士(名古屋大学)
【主著】
記憶の心理学と現代社会(編著) 有斐閣 2006年
記憶の心理学(編著) NHK出版 2008年
記憶の生涯発達心理学(編著) 北大路書房 2008年
認知心理学:知のメカニズムの探究(共著) 培風館 2011年
現代の認知心理学【全7巻】(編者代表) 北大路書房 2011年
Memory and Aging(共編著) Psychology Press 2012年
Dementia and Memory(共編著) Psychology Press 2014年
編:中島 祥好
中島祥好(なかじま・よしたか)
1979年 東京大学大学院人文系修士課程中退
現 在 サウンド株式会社社長/九州大学名誉教授,博士(芸術工学)
【主著】
聴覚の文法(共著) コロナ社 2014年
Springer Handbook of Systematic Musicology.(分担執筆) Springer. 2018年
English phonology and an acoustic language universal.(共著) Scientific Reports, 7, 46049. 2017年
How sonority appears in speech analyses.(共著) Acoustical Science and Technology, 39 (3), 179-181. 2018年
Temporal resolution needed for auditory communication: Measurement with mosaic speech.(共…
編:谷口 高士
谷口高士(たにぐち・たかし)
1992年 京都大学大学院 教育学研究科 博士後期課程 単位取得満期退学
1995年 京都大学博士(教育学)
現 在 大阪学院大学情報学部教授
【主著】
音楽と感情―音楽の感情価と聴取者の感情的反応に関する認知心理学的研究― 北大路書房 1998年
音は心の中で音楽になる 北大路書房 2000年
音楽はなぜ心に響くのか―音楽音響学と音楽を解き明かす諸科学―(共著) コロナ社 2011年
児童心理学の進歩vol.52(共著) 金子書房 2013年
高臨場感コミュニケーションにおける聴覚的臨場感の階層的印象推定モデル 電子情報通信学会誌,101(8), 804-811. 2018年
音楽知覚認知ハンドブック― 音楽の不思議の解明に挑む科学―(共編著) 北大路書房 2020年

ISBN:9784762831515
出版社:北大路書房
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年04月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP