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裁判員への説得技法

法廷で人の心を動かす心理学

著:C.B.アンダーソン
他訳:石崎 千景
他訳:荒川 歩

紙版

内容紹介

弁護士である著者が,心理学を専門とする大学教員からの助言を受け,その研究で得られた知見に基づき,裁判員(陪審員)である市民を説得するための方法論について検討する。著者はアメリカを代表する法廷弁護技術の指導者のひとり。法律家にとっては実践的な参考書として,現実の裁判での「心理学」を知ることができる。

目次

 本書を読まれる前に
 日本の読者のみなさまへ
 謝辞
 目次 

第1章 序論
 Ⅰ 判断形成の階層性
 Ⅱ 階層性の使用

第2章 百聞は一見にしかず:法廷における知覚と情報処理入門
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 法廷における知覚
 Ⅲ 判断の基盤:法廷における情報処理と推論
 Ⅳ 陪審員の適切な情報処理への援助

第3章 記憶
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ スキーマ
 Ⅲ 記憶の再構成性
 Ⅳ 陪審員の記憶を改善する方法

第4章 なぜ,そして,どのように陪審員は知覚と記憶を操作するのか
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 法廷において説明を求めようとすること

第5章 陪審員共通のバイアス
 Ⅰ バイアス入門
 Ⅱ 陪審員の「公判ストーリー」構築に影響を及ぼす認知バイアス
 Ⅲ 原告に対する陪審員のバイアスの克服
 Ⅳ 陪審員のバイアスに打ち勝てない場合があることを知る

第6章 社会的バイアス:帰属理論
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 帰属バイアス
 Ⅲ 公判における帰属の誤り
 Ⅳ 帰属バイアスに打ち勝つ

第7章 文化的規範と文化バイアス
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 個人主義と集団主義の文化
 Ⅲ 規範バイアス
 Ⅳ 「刷り込み」と「文化コード」

第8章 ヒューリスティックスとほかの情報処理方略
 Ⅰ 推論とヒューリスティックス入門
 Ⅱ 3つの主要なヒューリスティックス
 Ⅲ 鮮明さと顕著さ

第9章 学習成果の実践
 Ⅰ ある飲食店における多量飲酒事件の原告冒頭陳述
 Ⅱ 乳がん事件における原告の最終弁論
 Ⅲ まとめ

ISBN:9784762828560
出版社:北大路書房
判型:A5
ページ数:248ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2014年04月
発売日:2014年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA