はじめに
第1章 子どもの課題背景にある抑うつ
1.子どもの「うつ」ってどんな状態
2.子どもにうつが出現
1)抑うつ状態
2)子どもの抑うつ状態のメカニズムと予防
3)子どものうつ病と発達障害
4)子どものうつ状態の様子
3.うつ状態の子どもの現状
第2章 見える問題と見えにくい問題
1.日常の観察と気づき
2.子どもの観察で見えやすいもの,見えにくいもの
3.観察・気づきの記録
第3章 教員が行う観察・気づきと予防
1.子ども観察・気づき
2.教員がささいな出来事と考えるときの危険性
3.危機管理の考え方
4.事例の発生リスクを分析する
第4章 教員の観察をアセスメントする
1.事例の見立て(アセスメント)
2.アセスメントの実際
第5章 子どもの心の変化―心の健康を理解する―
1.子どもの心のケア
2.ストレスとは
3.ストレス反応
第6章 観察場面と教員の気づき
1.学校における観察
2.時間,場所などによる観察ポイント
3.心身の不健康から生じやすい抑うつ状態
4.会話の中での気づき
5.子どもの気持ち(こころ)のSOSを観察する
第7章 子どもが落ち着ける校内環境
1.子どもが落ち着ける環境
2.授業中の環境づくり
1)黒板やホワイトボードの環境
2)デジタル黒板
3)子どもの机
4)教員の机の上や備品の置き場所
5)教員の声
3.教室の環境づくり
4.校内の環境づくり
5.授業中の緊張を下げる
第8章 希死念慮と自殺念慮
1.自殺の現状
2.希死念慮と自殺念慮
1)希死念慮や自殺念慮が出現する背景
2)自傷行為
3.学校での対応と支援
1)対応と支援の流れ
2)さらに,学校がしなければならない対応・支援
4.保護者連携
5.危険行為に至るかどうかの判断は学校だけで行わない
第9章 保護者・他機関連携
1.連携ってよく言うけれど
2.子ども支援と保護者連携
3.他機関連携
4.連携支援を引き継ぐ
第10章 観察を記録する
1.記録することの意義
2.記録はどこまで書くか
3.記録のちから
第11章 組織対応
1.組織対応の意義
2.校内連携での落とし穴(ダブルチェック)
3.組織体制を左右する支援計画
4.支援計画を作成する
第12章 メンタルヘルスの観察チェックシートの活用
1.観察チェックシートを活用した情報共有
2.メンタルヘルスの観察チェックシート
第13章 メンタルヘルスの課題と対策
1.相談しやすい学校環境,安定した学校環境
2.養護教諭の専門性の向上と複数配置
3.教職員のメンタルヘルスへの理解
4.教職員による健康観察力の向上
5.関係機関・家庭・地域の連携
6.校内組織体制の充実(情報共有・校内会議)
おわりに
引用・参考文献