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実践国語科教育法-第四版

「楽しく、力のつく」授業の創造

監:町田 守弘
他編:浅田 孝紀
他編:岩﨑 淳

紙版

内容紹介

国語教育の基礎的・基本的な知見がより広く得られるように配慮された「国語科教育法」のテキスト。
国語教育について学んでみたいと思っている方、国語科の教師になりたいと思っている方へ最適。
各章の冒頭に章の重要事項を示すキーワード、また巻末にもキーワード索引を設け、
関心のある部分から読み進められるよう配慮。
2017年・2018年に告示された学習指導要領の実施に伴って、
すべての内容を全体的に見直したうえで新しい時代に対応できるような改訂。
第四版では、とくに、評価、ICT活用について、全面的に加筆を行った。

【執筆者】
**町田守弘、*岩? 淳、大貫眞弘、熊谷芳郎、?野光男、佐野正俊、*高山実佐、*浅田孝紀、吉田 茂、
菊野雅之、古井純士、李 軍、甲斐伊織、本橋幸康、奥泉 香、*幸田国広
(執筆順/**は監修者、*は編者/所属は2024年1月現在)

目次

 はじめに

序 章 「国語科教育法」で何を学ぶか
 1 「国語科教育法」の目標
 2 「国語科教育法」で学ぶべき知見
 3 国語科の領域別・ジャンル別の学習指導
 4 模擬授業をめぐって

1章 国語科の制度─学習指導要領と教科書
 1 日本国憲法と教育基本法
 2 学習指導要領
 3 教科書検定
 4 無償給与と広域採択制度

2章 発問・指示
 1 発問・指示はなぜ行うのか
 2 発問・指示の条件
 3 発問・指示を考える手順
 4 発問・指示の実例
 5 発問・指示の工夫の一例
 6 発問・指示を行う際の注意点
 7 発問・指示にICT を活用する

3章 板書・ノート指導・ワークシート
 1 板書の基本
 2 板書の例
 3 ノートの役割
 4 ノート指導のあり方
 5 ワークシートの特徴
 6 ICT機器の活用

4章 「話すこと・聞くこと」の授業
 1 学習指導要領における位置付け
 2 基礎指導1 話す聞く力の測定
 3 基礎指導2 基礎的な能力の育成
 4 対面性克服の指導
 5 本指導

5章 「書くこと」の授業
 1 「書くこと」の授業観・指導観
 2 「書くこと」の活動とそのねらい
 3 「書くこと」の指導過程と授業展開のポイント
 4 「書くこと」のこれから

6章 「読むこと」の授業
 1 「読むこと」の指導過程をめぐって
 2 「文学的な文章」の教材研究と授業について
 3 「説明的な文章」の教材研究と授業について
 4 「読むこと」の授業におけるICT の活用について
 ─column 読書指導─

7章 詩・短歌・俳句の授業
 1 韻文の学習
 2 教材研究の考え方
 3 授業デザイン例

8章  古典の授業
 1 「古典」の意味するもの
 2 2008・2009年版学習指導要領における「古典」
 3 高等学校2018年版学習指導要領における「古典」
 4 魅力ある古典の授業を開発するための工夫や実践の例
 5 学習指導案の例
 ─column 「雁」にまつわる漢詩三首─

9章 国語科の評価
 1 国語科教育における評価
 2 単元のヤマ場が評価のしどころ
 3 評価の前提としての系統表への理解
 4 指導事項を分析する・具体化する
 5 主体的に学習に取り組む態度
 6 評価のポイント
 7 評価論の歴史的経緯:更新される評価

10章 指導計画・学習指導案の作成
 1 強い「期待」を背に受けて歩む
 2 「単元指導計画」「本時の指導計画」作成に至るまでの手順
 3 学習指導案の例

11章 模擬授業の意義とその構築
 1 国語科授業実践知の第一歩─模擬授業
 2 授業づくりの諸要素とその基本
 3 漢字・漢字語彙指導単元の構想と概要
 4 模擬授業の実際
 5 まとめ─模擬授業という「深い学び」

12章 効果的な学習指導の進め方─主体的・対話的で深い学びとICT活用
 1 ICT活用を含む授業構想に必要な視点─「深い学び」の実現に向けて
 2 ICT活用が目指す二つの学び
 3 「個別最適な学び」の実現にむけたICTの活用実践例
 4 「協働的な学び」の実現にむけたICTの活用実践例
 5 指導者による指導・支援が実現する効果的なICT活用

13章 知識及び技能をいかに活用するか
 1 資質・能力の三観点における〔知識及び技能〕
 2 国語科における〔知識及び技能〕の指導事項
 3 単元指導計画における〔知識及び技能〕の考え方と実践事例

14章 新しい時代に求められる国語科教育
 ─メディア・リテラシー、マルチモーダル・リテラシー
 1 社会の変化によって希求される国語科の学習
 2 メディア・リテラシーと教材・媒体・リテラシー観の拡張
 3 マルチモーダル・テクストの学習とヴィジュアル・リテラシー
 4 「学びの過程」を重視した、社会に開かれた学習
 5 ICT活用による、対話的な深い学びの支援

15章 国語科教育の課題と展望
 1 時代・社会の変化と国語科教育
 2 現状と課題─中教審 「答申」に示されたいくつかのポイント
 3 高等学校国語科の新科目と探究的な学び
 4 教員養成課程における国語科教員基礎力の拡充

終 章 効果的な教育実習のために
 1 教育実習の位置
 2 実習校との交流
 3 授業見学で注意すること
 4 教壇実習に向けて
 5 教育実習を成功させるために

 おわりに
 資 料 2017年告示版 中学校学習指導要領(抄)
    2018年告示版 高等学校学習指導要領(抄)
 索 引

著者略歴

監:町田 守弘
(まちだ もりひろ)早稲田大学教育・総合科学学術院名誉教授。

他編:浅田 孝紀
(あさだ たかき)早稲田大学教育・総合科学学術院非常勤講師。

他編:岩﨑 淳
(いわさき じゅん)学習院大学文学部教育学科教授。

ISBN:9784762032820
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW