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景気把握のためのビジネス・エコノミクス

著:三上 真寛

紙版

内容紹介

ビジネス、経営、企業行動を正しく導くための景気把握とは。

景気の動向はどのようにして把握されるのか。
本書では、ビジネス・エコノミクスのうち、特に日本経済の動向と景気の判断に関係する事項を簡明に概説。

家計や企業などの4部門が、金融市場などの3つの市場を通じて相互に結ばれている一国経済。
第1部では、このマクロ経済循環を捉えるためのさまざまな統計データや経済指標を見ていく。
第1章・第2章では、景気の全体にかかわるGDPや景気動向指数など、
第3章・第4章・第5章では、消費・貯蓄・生産・投資・労働・雇用など、各部門がおこなう経済活動について、解説。

第1部での知識を前提として、第2部においては経済政策や国際経済にかかわる事柄をとりあげる。
第6章・第7章では、日本政府や日本銀行による財政金融政策を、第8章では、インフレ・デフレのしくみを解説する。
第9章では、日本経済と国際経済のつながりを国際収支と為替相場の観点から見ていく。
第10章では、それまでの各章で扱った経済指標に触れつつ、経済成長に必要なさまざまな要素をとりあげ、
停滞が続く日本経済の行方を考える。

数学的な難解さは少なくし、各章末には計算問題を収録。マクロ経済への理解を深めることで
経営の取るべき方向性が見えてくる。
入門書としても最適なビジネス・エコノミクスのテキスト。

目次

まえがき

第1部 マクロ経済循環と景気動向
 第1章 経済活動の測定
  1.フローとストック / 2.GDPを理解する / 3.GDPの3つの側面 / 4.国民経済計算体系

 第2章 景気循環と景気動向
  1.景気動向の定義 / 2.景気動向指数 / 3.景気ウォッチャー調査と短観 / 4.四半期別GDPの変化

 第3章 消費と貯蓄の動向
  1.家計消費の理論 / 2.国民経済計算体系における消費と貯蓄 / 3.日本の家計 / 4.月次の消費
  / 5.消費者心理

 第4章 生産と投資の動向
  1.企業の生産と投資の理論 / 2.国民経済計算体系における生産と投資 / 3.日本の企業
  / 4.企業の景況感と投資 / 5.月次の生産および投資

 第5章 労働と雇用の動向
  1.家計労働の理論 / 2.国民経済計算体系における労働と雇用 / 3.日本の労働者
  / 4.失業と労働参加 / 5.企業の景況感と雇用

第2部 日本の経済政策と景気動向
 第6章 日本政府と財政政策の行方
  1.財政政策の理論 / 2.国民経済計算体系における政府 / 3.日本の財政政策 / 4.日本の財政状況

 第7章 日本銀行と金融政策の行方
  1.金融政策の理論 / 2.日本の金融政策 / 3.日本の金融状況

 第8章 インフレ・デフレと物価の動向
  1.物価水準の理論 / 2.物価指数の推移 / 3.貨幣量と物価 / 4.物価の実感

 第9章 国際収支と為替相場の動向
  1.国際収支と国際貸借 / 2.国際貿易の理論 / 3.日本の国際貿易 / 4.円の為替レート

 第10章 経済成長と成長戦略の行方
  1.経済成長の理論 / 2.労働力人口と労働投入 / 3.資本形成と資本投入 / 4.多要素生産性
  / 5.国民の意識

あとがき
索 引

著者略歴

著:三上 真寛
(みかみ まさひろ)明治大学経営学部准教授。明治大学経営学部卒業,北海道大学大学院経済学研究科博士後期課程修了,博士(経済学)。

ISBN:9784762031823
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2022年09月
発売日:2022年09月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ