第Ⅰ部 理論と方法
第1章 現代社会と生活構造
1.本書の目的 / 2.生活とはなにか / 3.生活構造をどのように捉えるか
/ 4.生活構造の分析と社会学的想像力
第2章 生活構造論の理論構築
1.どのような理論を,どう組み立てるか / 2.理論構築とデータ分
/ 3.社会構造理論アラカルト
第3章 生活構造の研究法―生活史法を軸に―
1.生活史 / 2.生活構造変動分析としての生活史研究 / 3.生活史法とライフコース論
/ 4.社会移動の研究―生活史研究の実例① / 5.世代を越えて―生活史研究の実例②
/ 6.生活史調査の倫理問題
コラム① 生活構造分析の継承
第Ⅱ部 現代社会の生活構造分析
第4章 家族の変容と家族機能
1.家族の生活構造研究の視点 / 2.家族の変動(1)―戦後から1970〜80年代
/ 3.家族の変動(2)―1980年代以降の変容 / 4.家族機能からみる家族の現在とこれから
第5章 地域福祉活動とコミュニティ―地域福祉活動はなぜ必要なのか―
1.地域福祉活動への期待と現実 / 2.近隣関係と地域福祉活動
/ 3.地域福祉活動の展開と担い手 / 4.地域福祉活動の補完性
/ 5.コミュニティと地域福祉活動
第6章 自殺のトレンドと日本の労働環境
1.近年の日本における自殺傾向の現状 / 2.過労自殺の特徴と集団本位的自殺
/ 3.社会関係資本と自殺 / 4.労働の二極分化と自殺
第7章 日本における宗教生活―家の信仰と個人の宗教―
1.宗教による生活の規定と変容―世俗化と職業世界
/ 2.日本における宗教の特徴―信仰と宗教
/ 3.日本における宗教生活―家族の信仰・儀礼と宗教活動 / 4.宗教生活に関する整理
コラム② 社会学にとっての時間
第8章 都市的生活様式の限界と農村的生活様式の切り崩し―都市と農村の社会分析のために―
1.都市と農村の違い / 2.都市的生活様式論 / 3.限界集落論
/ 4.聚落社会(コミュニティ)の必要性
第9章 「食と農」からみた人間と社会―「ポスト農業社会」の憂鬱―
1.社会学と「食と農」
/ 2.「ポスト農業社会」における「食と農」の弛緩・乖離の実証的研究
/ 3.本章の箇条書き的整理
第10章 都市的生活様式の深化と地域的共同の再生
1.日本における都市化―人口移動・都市の魅力と影
/ 2.都市的生活様式の拡大と都市の生活者 / 3.都市化社会におけるコミュニティの模索
/ 4.グローバル化社会と地域的共同としてのコミュニティの可能性
第11章 日本におけるフィリピン人結婚移民の集団参加
1.問題設定―在日外国人の生活構造とは / 2.先行研究―在日外国人の生活構造
/ 3.フィリピン人結婚移民の集団参加―17 人の語りから / 4.結合的民族関係形成の場は
コラム③ 「脱成長」のロジックとマジック
第12章 環境は誰のものか
1.生活のなかで「環境」を意識するとき / 2.環境はいかにみんなのものから遠ざかるのか
/ 3.環境はいかにみんなのものに近づくのか / 4.方法としての環境社会学のために
第13章 災害過程における人間生活と社会―社会の災害対応力,回復力をどう捉えるか―
1.社会学からみた災害 / 2.日本の社会学と災害研究
/ 3.大規模複合災害の衝撃と「原発避難」の長期化
/ 4.社会の災害対応力・回復力をめぐって