序 章 本研究の出発点
1.エイジズムの歴史的社会的背景
2.患者中心の医療と利用者主体の福祉サービス,インフォームドコンセント
3.エイジズムとパターナリズムの関係
第1章 福祉・医療系専門職におけるエイジズムと現場実践
1.高齢者観の変遷とエイジズム
(1)日本における高齢者観とエイジズム / (2)メディアでの高齢者の捉え方
/ (3)調査からみるエイジズム
2.福祉・医療系専門職のエイジズム
(1)福祉・医療系専門職におけるエイジズムの実態
/ (2)利用者との関係性の変化にみる福祉・医療系専門職の意識─エイジズムとパターナリズム
/ (3)患者と利用者に選ばれる「サービス」と「接遇」における支援者側の葛藤
第2章 日本と韓国・台湾における福祉専門職養成─実践者としての価値に焦点を当てた課題とは?
1. 日本における社会福祉士養成の現状と実習教育
(1)社会福祉士国家資格制定の背景
/ (2)社会福祉士国家資格指定科目・制度開始当時の旧カリキュラムから2009年新カリキュラムへ
/ (3)2021年新カリキュラムへ / (4)社会福祉士合格率
/ (5)実習と演習の位置づけと専門職の価値・倫理
/ (6)文京学院大学社会福祉士実習の手引きから / (7)まとめ
2.韓国における福祉系専門職の養成の現状と課題─実習教育を中心に─
(1)韓国において社会福祉専門職が必要とされる背景 / (2)社会福祉士の法的根拠
/ (3)社会福祉士養成科目 / (4)試験内容 / (5)合格基準 / (6)合格率
/ (7)インタビューからみる社会福祉士養成の課題 / (8)社会福祉現場実習と社会福祉援助演習
/ (9)実習の手引きと「ソーシャルワーク教育」の価値 / (10)韓国社会福祉士倫理綱領より
/ (11)まとめ
3.台湾における福祉系専門職の養成の現状と課題─実習教育を中心に─
(1)社会工作師法における社会工作師の位置づけ / (2)指定科目について / (3)社会工作師合格率
/ (4)社会福祉業界における社会工作師の位置づけ
/ (5)社会工作師養成大学におけるソーシャルワーク実習の目標と内容
/ (6)実習に関する学科・機構・学生の責務 / (7)台湾社会工作倫理綱領より
/ (8)東呉大学荘秀美教授インタビューより / (9)まとめ
第3章 日本と韓国・台湾におけるリハビリテーション専門職養成
─実践者としての価値に焦点を当てた課題とは?─
1.日本におけるリハビリテーション専門職養成の現状と課題
(1)作業療法・理学療法の定義 / (2)日本の作業療法士養成の現状とその特徴
/ (3)日本の理学療法士養成の現状とその特徴
2.韓国のリハビリテーション専門職養成の現状と課題
(1)韓国における作業治療士養成の現状とその特徴 / (2)作業治療の歴史
/ (3)韓国における物理治療士養成の現状とその特徴
3.台湾のリハビリテーション専門職養成の現状と課題
(1)台湾における職能治療師の現状とその特徴 / (2)台湾における物理治療師の現状とその特徴
4.日本の作業療法士・理学療法士養成課程における倫理教育
(1)文京学院大学保健医療技術学部作業療法学科・理学療法学科における倫理教育
/ (2)作業療法学科・理学療法学科における倫理教育を概観して
第4章 福祉・医療系専門職におけるエイジズムの存在─インタビュー調査より─
1.調査の概要
2.日本における調査結果
(1)対象者所属施設 / (2)対象職種および対象者数 / (3)調査結果 / (4)まとめ
3.韓国における調査結果
(1)対象者所属施設 / (2)対象職種および対象者数 / (3)調査結果 / (4)まとめ
4.台湾における調査結果
(1)対象施設 / (2)対象職種および対象者数 / (3)調査結果 / (4)まとめ
5.日本・韓国・台湾の比較
第5章 東アジア共通文化圏におけるエイジズム意識とパターナリズムに関する
意識のフィールド調査分析及び両者の相関についての考察─大学生と専門職の意識構造について─
1.調査の意義・目的と方法
2.エイジズム意識に関する調査分析・統計解析結果
(1)エイジズム意識に関する調査分析
/ (2)大学生のエイジズムに関する意識調査結果(国別,年齢別,学部学科別での比較)
/ (3)日韓でのエイジズム意識に関する保健医療福祉系専門職別の比較
3.パターナリズム意識に関する統計分析
(1)パターナリズム意識に関する調査 / (2)日韓台大学生のパターナリズム意識に関する調査分析
/ (3)日韓でのパターナリズム意識に関する保健医療福祉系専門職別の比較
4.エイジズムとパターナリズムの関係性の分析
(1)エイジズムとパターナリズムの相関分析 / (2)エイジズムとパターナリズムの相関分析まとめ
5.考察と結論