はじめに
新版によせて
第1章 人間・文化・社会―社会学による社会の見方、考え方入門
1 社会学によるものの見方―社会学とは何をいかに研究するのか― / 2 文化 / 3 社会
第2章 集団・組織―集団や組織の何が問題か、その視点・論点
1 個人・集団・社会 / 2 集団とは / 3 内集団と外集団
/ 4 民族的内(外)集団・道徳的錬金術・エスノセントリズム / 5 準拠集団・社会的距離
/ 6 大きな集団と小さな集団 / 7 第一次集団の意味 / 8 第一次集団と第二次集団の対比
/ 9 第二次集団・組織 / 10 第一次集団・組織・官僚制 / 11 集団の発見、集団の機能・逆機能
第3章 家族―その普遍性・多様性・現代性―
1 家族の重要性 / 2 家族の多様性 / 3 家族の普遍性 / 4 家族の定義と基底的機能
/ 5 近代化・産業化・核家族化 / 6 核家族化論をこえて
第4章 都市―都市の見方、都市の姿
1 都市とは何かという問い / 2 都市とは何か―議論のスタート― / 3 ワースのアーバニズム論
/ 4 ワース批判 / 5 フィッシャーの下位文化理論 / 6 都市が下位文化を生むメカニズム
/ 7 矢崎武夫のワース批判 / 8 鈴木榮太郎の結節機関論
/ 9 磯村・第三空間論と鈴木・正常生活(人口)論 / 10 さまざまな都市の見方,都市の姿
第5章 農山村―過疎化と高齢化の波
1 はじめに / 2 かつての農山村はどのように捉えられてきたのか
/ 3 過疎化という問題―過疎化はどのように進展してきたか / 4 過疎化の把握⑴―大野晃の限界集落論
/ 5 過疎化の把握⑵―地方消滅論 / 6 過疎化の把握⑶―徳野貞雄の修正拡大集落論
/ 7 農山村地域の主体性を伴う解決の必要性
/ 8 客体化されるという問題―消費と観光の場となった農山村地域
/ 9 ジェンダー非対称という問題―農山村地域の女性が抱える固有の問題 / 10 おわりに
第6章 福祉―高齢化と支え合う社会―
1 福祉とは / 2 高齢者の位置づけ / 3 高齢者をめぐる家族関係 / 4 高齢者をめぐる近隣・友人関係
/ 5 高齢者の生きがい / 6 介護の担い手と介護を期待する人
/ 7 地域福祉とボランティア活動への期待 / 8 介護職 / 9 おわりに
第7章 社会問題・社会病理―「社会問題」とはどのように捉えられるのか―
1 はじめに / 2 「社会病理」・「社会病理学」とは何を指すのか
/ 3 社会病理学における諸理論 / 4 デュルケームのアノミー論:『自殺論』より
/ 5 デュルケームのアノミー論:『社会分業論』より / 6 社会解体論
/ 7 マートンのアノミー論:5つの行動類型 / 8 逸脱行動論:ベッカーのラベリング理論を中心に
/ 9 デュルケームやマートンの論と逸脱行動論の共通性 / 10 逸脱行動の4類型
/ 11 社会問題の社会構築主義 / 12 おわりに
第8章 社会調査―方法を理解する,作品を味わう―
1 社会調査とは / 2 社会調査の説明:個性記述と法則定立
/ 3 社会調査のデータ:量的データと質的データ / 4 社会調査の4つの方法
/ 5 文献調査⑴:文献(paper)からの知見 / 6 文献調査⑵:意義と有効性
/ 7 現地調査⑴:人びと(people)の観察,参与観察を例にとって
/ 8 現地調査⑵:その類型軸,参与と統制 / 9 現地調査⑶:その類型
/ 10 現地調査⑷:実験の意義,質問紙調査の位置 / 11 むすびにかえて:付論⑴⑵の作品紹介のために
第8章付論 作品紹介
(1)社会調査の名著:量的社会調査の成果
『自殺論―社会学研究』 / 『ピープルズ・チョイス―アメリカ人と大統領選挙』
(2)社会調査の名著:質的社会調査の成果
『現代における不幸の諸類型』 / 『ストリート・コーナー・ソサエティ』
索 引