第Ⅰ部 学校について考える
第1章 なぜみんな学校へ行くのか?
第1節 教育と学校教育 / 第2節 近代公教育制度の成立とその背景にある理念(思想)
/ 第3節 近代教育思想における他律と自律
/ 第4節 道具としての理性,効率化としての理性に対する批判
第2章 学校は誰のためのものなのか?
第1節 三つの答え / 第2節 「国民の教育権」対「国家の教育権」
/ 第3節 新しい「公共性」のほうへ / 第4節 結びに代えて
第3章 学校で何を学ぶのか/学んでしまうのか?
第1節 教室内の生活とかくれたカリキュラム / 第2節 学校は無色透明でも中立でもない
/ 第3節 権力への自発的な服従 / 第4節 学校化 / 第5節 教育に関する二つのパラドックス
第Ⅱ部 教育対象について考える
第4章 「子ども」とは何か?
第1節 子どもをどのような存在としてとらえるか / 第2節 「小さな大人」としての子ども
/ 第3節 子どもの発見 / 第4節 恵まれない子どもへのまなざしと幼稚園の誕生
/ 第5節 「遊び」論の展開 / 第6節 子ども観と教育 / 第7節 現代に生きる子ども
第5章 成熟するとはどのようなことか?
第1節 生物学的過程としての成熟 / 第2節 獲得的過程としての発達 / 第3節 発達・教育・学習
/ 第4節 発達を乗り越える視座としての生成 / 第5節 成熟するとはどのようなことか?
第6章 「役に立たないこと」を学ぶ意味とは何か?
第1節 「教養」とは何か? / 第2節 前近代におけるリベラル・アーツ
/ 第3節 近代以降のリベラル・アーツ / 第4節 「知識」そのものか,「知識」を得る過程か?
第Ⅲ部 教育実践について考える
第7章 子どもにどうやって教えるのか?
第1節 教育を成立させる「手段・媒介」 / 第2節 「表象」に基づく教育
/ 第3節 「経験」に基づく教育 / 第4節 現代教育学の動向と世界の実演
第8章 学校教育は子どもの生とどのようにかかわるか?
第1節 子どもの問いから考える / 第2節 近代学校教育の成立と子どもの生活の変化
/ 第3節 戦後教育改革と社会科 / 第4節 戦後の教育実践に学ぶ / 第5節 現代の教育を考える
/ 第6節 子どもの生に向き合うことでオルタナティヴを構想する
第9章 子どもは何を学ぶのか?
第1節 学習指導要領と戦後 / 第2節 学力と産業化社会 / 第3節 生きる力とポスト産業化社会
/ 第4節 そして子どもは何を学ぶのか?
登場人物(教育思想家・実践家)および事項に関する一覧年表
索 引
Column
教師の腕をどう磨く?-ヘルバルトの教育学
江戸時代における庶民の学び
教育の歴史観
新教育運動の思想家・実践家たち
ケアと教育の問い直し