第1章 ビジネス系大学教育の意義と課題
1.初年次教育の目的と役割:大学教育システムと入学者の乖離
2.大学教育への導入としての初年次教育
3.ビジネス系大学専門教育の基礎としての初年次教育―ソーシャル・スキルの重要性
4.初年次教育への大学の組織的対応
5.おわりに
第2章 初年次教育展開のための大学の組織的対応と学部教育との連携
1.立正大学における初年次教育への組織対応
2.立正大学における初年次教育と「学修の基礎」
3.立正大学経営学部における初年次教育と専門教育
4.今後の課題
第3章 初年次教育改革による大学活性化―嘉悦大学の事例を中心に
1.嘉悦大学の沿革と育成する人物像
2.初年次教育プログラム
3.初年次教育改革による大学活性化
4.おわりに
第4章 玉川大学の全学生参加型の1年次教育の実践―1年次セミナーの組織的展開―
1.はじめに
2.玉川大学での1年次教育の位置づけ
3.玉川大学の1年次セミナーの授業内容
4.1年次教育実施の全体像
5.1年次教育実施の組織体制
6.1年次教育のサイクルとプロジェクトリーダーの役割
7.研修・ワークショップの実施
8.1年次教育のFD(Faculty Development)効果
9.若干の検討
10.まとめ
第5章 札幌大学における共通科目の位置づけと初年次教育
1.はじめに
2.「大綱化」以後の教養教育の変容
3.「共通科目」のさらなる改革の方向―「札幌大学スタンダード」とは何か―
4.専門科目担当教員による共通科目担当の経験
第6章 九州産業大学における初年次教育改革の取り組み
―初年次ゼミナールと基礎教育センターを中心に―
1.はじめに
2.初年次ゼミナール
3.全学共通基礎教育・基礎教育センターと「特別な配慮を要する学生」
4.「プロジェクトK」とクラス担任制度の意義
5.おわりに
第7章 経営学の初学者に対する学習への動機づけ―九州産業大学経営学部の取り組み―
1.九州産業大学経営学部が直面する2つの課題
2.本学部の初年次学生についての4つの仮説
3.仮説に対応した5つの方針
4.本学部の初年次学生への取り組み―「事業開発演習Ⅰ」を中心に―
5.さらなる学びの発展に向けて
第8章 発達障がいをもつ青年・成人の現状と課題―発達障がい者支援センターの相談から―
1.はじめに
2.19歳以上相談の状況
3.成人期の相談者の状況―高機能の発達障がい者の場合
4.高等教育年齢での課題―生活面に関して―
5.高等教育年齢での課題―就労面に関して―
6.おわりに
第9章 特別な配慮を要する学生の現状と九州産業大学の取り組み
―基礎教育センターを軸とした学生連携支援を中心に―
1.特別な配慮を要する学生像の理解
2.基礎教育センター全体の職務と取り組み
3.特別な配慮を要する学生への現状と具体的支援
4.包括的学生支援への課題
5.まとめ
第10章 高校教科書における「経営」の現状と改善
1.はじめに
2.「公民教科書」の主たる特徴
3.経営学からみた公民科教科書の問題点
4.事例研究:東京書籍のケース
5.改善の方向性
第11章 高等学校における経営リテラシーの提案
1.はじめに
2.作成の背景
3.高校の公民科・商業化教育の現状および問題点
4.改善方向と改善策
5.おわりに
総括1.大学はそこまでやらねばならないのか
総括2.初年度教育を推進するために