国際関係用語辞典
編:岩内 亮一
編:藪野 祐三
内容紹介
国際化時代において、使われる国際関係諸学において使われる基本重要語を厳選収録した画期的な小辞典。
国際時事用語の解説書としてはもちろん、本格的に《国際》を学ぶための専門辞典としても活用できる。
《国際》関連の各研究分野で活躍する気鋭の研究者約40名の執筆により、わかりやすく明快に解説。
学生・教師・ビジネスマン・ボランティアをはじめ、《国際》に関心をもつすべての人のための必携書。
目次
20世紀の世界は2度の大戦を経験した。大戦の後に人類の平和と安全を期して国際的な組織が結成されたにもかかわらず、世界各地の民族間、国家間の紛争、抗争は後をたたず、戦火による多くの犠牲者が溢れている。この状況は東西冷戦構造が終焉した後も続いている。
今後、新たな国際秩序はどのように形成されるのであろうか。
各国は外交を通して自国の国益を守るとともに国際諸機関の活動に参加して他の諸国との協力的な関係を保持する。さまざまなグローバルなネットワークが複雑に交錯し、国際的な関係が経済、社会、文化、科学技術、教育、医療その他の広範な分野に及び、そのなかで公的機関だけでなく、民間組織や個人もまた国際的な結びつきをもっている。
民間企業の経営行動、NGOの運動、個人の国際交流は国家の枠にとらわれず自在に活動しているとみられるが、その実態はどのようなかたちですすめられているのであろうか。
この辞典は、このような問題を討議するときに、またひろく国際化時代に生きるわれわれが、世界と日本を考えるにあたって必要な基本的な知識・情報を提供することを目的としている。すでに国際政治学・国際関係論、国際法、国際経済学、国際経営論、国際社会学、国際保健医療・環境、国際教育論などの各専門分野で蓄積されてきた豊かな業績を基礎にしながらも既存の観念にとらわれない方針で編集にあたった。
さまざまな学部に属する学生諸君、これからのキャリアを模索する若者、企業や公的機関に勤務する職業人にとどまらず、職業転換を試みようとする人びと、生涯学習の醍醐味を堪能している人びとにとって、この辞典がハンディな座右の書として利用されることを心から期待したい。