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元文部科学省キャリア官僚が問う! 教育改革を「改革」する。

著:寺田拓真

紙版

内容紹介

矢継ぎ早に「流星群」のように降り続く「教育改革」に負けない学校になるためには、どうしたらいいのか。
文部科学省と広島県教育委員会で20年、教育改革をし続けた著者が問う、学校をもっともっと、「自由な場」にするための書。
巻末対談 岩瀬直樹(軽井沢風越学園校長)氏との対談を収録!
 

目次

はじめに

1 20年間、教育改革をし続けて
1-1 テレビの企画で、イジメを受けている中高生と対談して
1-2 DV(家庭内暴力)を振るう小学校教師の父親を持って
1-3 養護学校から小学校に戻って感じた息苦しさと違和感
1-4 「挫折」こそが、人を育てる
1-5 「教育の機会均等」が招く「不公平」と「一億総教育無責任社会」
1-6 「省利省益」を超えろ
1-7 東日本大震災の被災地をアポなしで回って
1-8 広島県教育委員会への転職と「もったいない」
1-9 40歳を過ぎてアメリカの教育大学院へ
1-10 マイノリティになる経験
1-11 「論理的現場主義」と「人生のVSOP」
コラム① コロナ禍にアメリカで過ごして
コラム② 子どもたちをアメリカの公立学校に通わせて

2 教育改革「流星群」に負けない学校になるために
2-1 トップダウンの「教育改革」からボトムアップの「実践改善」へ
2-2 教育改革「流星群」に負けないために
2-3 「僕の/私の教育改革」を描くための15のワーク
2-4 教育改革と、教育者・教育改革者の人生
2-5 教育観の転換とは、人生観の転換「ではない」
コラム③ 「個別最適な学び」が持つ、子どもたちを「取り残す」力
コラム④ 「個別最適な学び」と、学習科学

3 学校を、もっともっと「自由な場」にするために
3-1 「壊す」→「創る」→「遺す」
3-2 変えるべきは、学校のインフラストラクチャー=「学校文化」
3-3 改善を阻む、「四つのリソースの欠如」
3-4 必要なのは、教師の「真の専門職化」
3-5 学力テストの二つの改革:結果→プロセス、部分→全体
3-6 教師の「真の専門職化」のコア、「リサーチマインド」の育成
3-7 「ラーニング・コミュニティ」と「学校の民主化」
3-8 教育行政は、「コンシェルジュ兼プロデューサー」へ
3-9 学びの生態系:ラーニング・エコシステム
3-10 管理職の皆さんへ:「Festina lente」
3-11 孤独な子どもたちを救うために

おわりに

巻末対談  岩瀬直樹×寺田拓真「学校が子どもも教師も成長できる場になるために」
教師の自律性をいかに取り戻すか
これからの授業を考えていく上で核となる「ラーニングエクスペリエンス」という発想
成長実感が教育を、社会を変える
教員間の協働、コラボレーションの難しさ
教師の専門性って何?

著者略歴

著:寺田拓真
広島県総務局付課長。
1981年、神奈川県秦野市生まれ。ミシガン大学教育大学院修士課程修了(2022年、学習科学・教育テクノロジー専攻)、早稲田大学法学部卒(2004年)。2004年に文部科学省に入省し、教育改革の司令塔、教育投資の充実、東京オリンピック招致などを担当。2014年より、広島県教育委員会に籍を移し、学びの変革推進課長として、教育改革の企画立案と実行、県立広島叡智学園中・高等学校の創設、ふるさと納税を活用した寄附金制度の創設、高校入試制度改革、高校生の海外留学促進などを担当。2021年には、立命館アジア太平洋大学(APU)の特別研究員も務める。3児の父。

ISBN:9784761929770
出版社:学事出版
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND