はじめに
chapter1 個性的なエリアの形成によるダウンタウン再生
1・1 空洞化からの再生
1 ダウンタウン再開発とは何か
①ダウンタウン再開発の背景 ②ダウンタウン再開発の目的
2 荒廃したダウンタウンの空間特性
①中心業務地区 ②遷移的な領域
3 ダウンタウンの空間変化
①三つの現象 ②ダウンタウンの断片化
1・2 個性的なエリアとテーマ地区
1 「個性的なエリア」とは何か?
2 テーマ地区の類型と特徴
1・3 代表的なテーマ地区
1 中心業務型のテーマ地区
①超高層オフィス地区 ②ダウンタウンモール地区 ③中心商店地区
2 歴史的環境型のテーマ地区
①フェスティバル・マーケット・プレイス地区 ②劇場地区 ③歴史的観光地区 ④倉庫地区 ⑤芸術地区 ⑥歴史的住宅地区
3 新規開発型のテーマ地区
①コンベンション施設地区 ②スポーツ施設地区 ③文化地区 ④エンターテイメント地区 ⑤ウォーターフロント住宅地区
1・4 エリアを個性化する条件
1 街づくり組織による五つの取り組み
2 テーマ地区の形成を促す取り組み
①地区の再生計画 ②初動期の重点事業(リーディングプロジェクト) ③誘導のための地区指定
3 個性的なエリアの形成を促す取り組み
①エリアの全体構想 ②つなぎ空間の整備
1・5 エリアを個性化する街づくり組織
1 街づくり組織とは何か?
2 主な街づくり組織
①再開発公社 ②再開発会社 ③民間の公的デベロッパー ④BID組織 ⑤協議会型のコミュニティ組織
⑥デザイン審査等に関わるコミュニティ組織
chapter2 個性的なエリアの動向◎米国スノーベルト地帯のダウンタウンから
2・1 米国スノーベルト地帯の都市
2・2 ミネソタ州セントポール市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 ワバシャ通りおよびライス公園地区
3 ロウアータウン地区
2・3 ミネソタ州ミネアポリス市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 ヘネピン通りエンターテイメント地区
3 ローリング公園地区
4 北ループ地区
5 ヒストリック・ミルズ地区
2・4 ウィスコンシン州ミルウォーキー市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 ミルウォーキー川エンターテイメント地区
3 サードワード地区
2・5 ミズーリ州セントルイス市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 旧郵便局周辺地区
3 ワシントン通りロフト地区
4 ラクリーズ・ランディング地区
2・6 オハイオ州クリーブランド市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 ユークリッド・ゲートウェイ地区
3 歴史的倉庫地区
2・7 ニューヨーク州バッファロー市の場合
1 個性的なエリアの動向
2 バッファロー・プレイス地区
3 エンターテイメント地区
chapter3 セントポール◎ロウアータウン再開発会社によるエリアの個性化
3・1 ロウアータウン再開発会社
1 LRCの基本的属性と役割
2 ロウアータウン再開発の背景
3 ロウアータウン再開発の計画
4 LRCの役割
3・2 個性的なエリアとテーマ地区の計画
1 アーバンビレッジ構想
2 テーマ地区の計画
3・3 テーマ地区の形成とLRC
1 芸術地区の形成とLRC
①芸術家向けロフト付き住宅の事業化支援 ②芸術家の活動に対する助成 ③芸術関連組織の誘致による拠点形成 ④LRCによる取り組みの要点
2 住宅地区の形成とLRC
①多様な住宅の供給 ②住宅地区としての快適な住環境をつくる ③ノースクオドラントの再開発 ④LRCによる取り組みの要点
3 IT地区の形成とLRC
①サイバービレッジとは何か? ②IT関連企業の誘致 ③地区のプロモーション ④LRCによる取り組みの要点
3・4 LRCによるデザイン審査
1 デザインを方向づける歴史地区の指定
2 LRCによるデザイン審査の動向
3 ケース(1):1978年計画に位置づけられた事業のデザイン審査
4 ケース(2):建物所有者から事業化支援全体を相談された場合のデザイン審査
5 ケース(3):事業者の融資依頼からデザインに発展する場合のデザイン審査
6 ケース(4):LRCから事業者に自主提案する場合のデザイン審査
7 LRCによるデザイン審査のポイント
3・5 再開発プロジェクトを推進するLRC
1 第一段階:基本方針のとりまとめ
2 第二段階:デベロッパー誘致と開発密度の確定
3 第三段階:デザインを決める
4 スカイウェイのデザイン調整
5 LRCによる取り組みの要点
3・6 プロジェクトの連鎖的関係をつくるLRC
1 整備事業の連鎖的関係
①問題解決による連鎖 ②融資・マーケティングによる連鎖 ③成功モデル適用による連鎖
2 テーマ地区の連鎖的な形成
chapter4 ミルウォーキー◎三つの街づくり組織によるエリアの個性化
4・1 コミュニティベースの街づくり組織
1 三つの街づくり組織(HTWA, BID, ARB)
2 ヒストリック・サードワード協会(HTWA)
①地域に根ざした組織 ②計画策定とマーケティング活動
3 BID組織(BID#2)
①地域の事業主体 ②安定した自主財源の確保
4 建築審査会(ARB)
①地域らしさを育てる組織 ②審査プロセスの合理化
5 三つの組織の相互関係
4・2 個性的なエリアとテーマ地区の計画
1 エリアの全体構想と実現方策
2 テーマ地区としての倉庫地区の計画
4・3 テーマ地区の形成と街づくり組織
1 テーマ地区の動向
2 HTWAによる地区のマーケティング
①継続的な情報発信 ②住民に対するきめ細かい対応 ③サードワード芸術地区
3 BID#2による公共空間整備
4 ARBによるデザイン審査と事業促進
4・4 整備事業の連鎖的関係と街づくり組織
1 整備事業の実績
2 整備事業の連鎖的関係
3 協調型の連鎖と街づくり組織の関係
①リバーウォーク整備事業の資金計画における調整 ②建物外構のデザイン調整
4 波及型の連鎖と街づくり組織の関係
①HTWAによる活性化イベントの実施 ②ARBによるデザイン審査
5 玉突き型の連鎖と街づくり組織の関係
①売却・購買の連鎖による倉庫改修 ②倉庫修復と立体駐車場整備の関係
6 複製型の連鎖と街づくり組織の関係
7 街づくり組織による事業連鎖の促進手法
4・5 リバーウォーク整備を進める街づくり組織
1 プロジェクトを主導したBID#2
2 通路の一体的整備と活用に関する地権者合意
3 三段階のデザイン
①デザインガイドラインの作成 ②全体コンセプトデザインの作成 ③詳細デザインの調整
4 資金計画
5 街づくり組織による関与の要点
chapter5 クリーブランド◎行政と街づくり組織によるエリアの個性化
5・1 行政と地元の協働による街づくり
1 クリーブランド市都市計画委員会(CCPC)
2 ヒストリック・ゲートウェイ近隣会社(HGNC)
①地元に根ざした組織 ②地元の事業化を支える組織
3 CCPCとHGNCの周囲
5・2 CCPCによる個性的なエリアの計画
1 ゲートウェイ再開発におけるCCPCの役割
2 エリアの全体構想
①ダウンタウン計画とダウンタウン再開発戦略 ②地区の再生計画
3 デザイン調整と審査
4 CCPCによる計画の実践
5 二つの地区の重層化
5・3 HGNCによる個性的なエリアづくり
1 地区内の空間整備とHGNCによるアプローチ
2 建物所有者等に対するデザイン支援
3 行政によるデザイン審査の支援
4 減税プログラムの運用による資金調達の支援
5 地役権保全プログラムHCPEとHGNC
6 個別整備に対するHGNCの関わり
①アーケード(The Arcade)の修復活用 ②東四番街の整備
7 HGNCによる取り組みの要点
chapter6 ダウンタウンにおける個性的なエリアづくりの展望
6・1 エリアを個性化する計画
1 個性的なエリアをつくる意義
2 緩やかな目標像としての個性的なエリアの計画
3 エリアの個性化を後押しするダウンタウン計画
4 歩行者のためのダウンタウン計画
5 多様な主体の参画に向けて
6・2 エリアを個性化する街づくり組織の課題
1 エリア全体にレバレッジ効果のある事業
①再生モデルの事業化 ②連鎖的な事業展開 ③一つのデベロッパーによる追加事業
2 エリア特性を踏まえたデザインのマネジメント
①事前協議(第一段階) ②枠組み協議(第二段階) ③詳細協議(第三段階)
3 パワー・ストラクチャーのマネジメント
①地元に根ざした体制 ②政治力から地元力へ ③長い目で見て地元との信頼関係を築く
4 長期間の計画を推進できる持続的な組織
6・3 日本の中心市街地におけるエリアの個性化に向けて
1 「断片化」への対応
2 中心市街地の長期戦略+エリアの全体構想+実効性と即効性のある事業
3 街づくり組織によるテーマ地区の形成
①地に足の着いたテーマ設定 ②地域のデザインセンターをつくる
4 街づくり組織の重層化
脚注