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MaaSが都市を変える

著:牧村 和彦

紙版

内容紹介

多様な移動を快適化するMaaS。その成功には、都市空間のアップデート、交通手段の連携、ビッグデータの活用が欠かせない。パンデミック以降、感染を防ぐ移動サービスのデジタル化、人間中心の街路再編によるグリーン・リカバリーが加速。世界で躍動する移動×都市DXの最前線から、スマートシティの実装をデザインする。

目次

はじめに

1章 MaaSの本質とは
1 MaaSの本質とは
2 日本版MaaSの始動
3 MaaSの先進的な取り組み
4 ライドシェアリングの誤解
5 実証実験の目的は人々の移動を変えること
6 オープンデータによる政策立案

2章 都市が抱える根本的課題
1 毎年130万人以上が交通事故で亡くなっている
2 車は1日の95%は動いていない
3 自動車の所有者と非所有者の移動格差
4 外出しなくなった若者
5 地方の交通を見える化してみると
6 運転手不足・高齢化を解決するオンデマンド型交通

3章 MaaSが都市空間を再定義する
1 MaaSが都市に与えるインパクト
2 駐車場の再定義
3 街路空間の再定義
4 駅前広場の再定義
5 高まる結節点の価値

4章 アメリカのMaaS先進都市
1 シアトル:モビリティ革命を体感できる街
2 ロサンゼルス:奏功するデジタル時代向け交通戦略
3 コロンバス:MaaSで地域の課題を解決するスマートシティ

5章 欧州のMaaS先進都市
1 パリ:デジタルとフィジカルの両輪で人間中心の街に再編
2 ベルリン:行政が移動サービスのプラットフォーマーに
3 ハノーバー:交通事業者が主導する欧州初のMaaS
4 ウィーン:行政が設立したスタートアップがMaaSを推進

6章 日本での実装をデザインする
1 MaaS時代の交通まちづくりに向けて
2 街路の階層をデザインする
3 速度をデザインする
4 街路空間をリデザインする
5 ハブをデザインする
6 データ連携をデザインする
7 データ駆動型で街をデザインする
8 都市開発と移動サービスを一体でデザインする

7章 withコロナ時代のMaaS
1 パリ:グリーン・リカバリーの先進都市
2 高雄:コロナ禍でMaaS利用が急増
3 感染症リスクを考慮したMaaSが始まる
4 人間中心に都市をアップデートする
5 withコロナ時代のMaaSに向けて

おわりに

著者略歴

著:牧村 和彦
一般財団法人計量計画研究所理事兼研究本部企画戦略部長。モビリティデザイナー。東京大学博士(工学)。1990年一般財団法人計量計画研究所(IBS)入所。筑波大学客員教授、神戸大学客員教授、南山大学非常勤講師。一般社団法人JCoMaaS理事、一般社団法人日本モビリティマネジメント会議理事。
将来の交通社会を描くスペシャリストとして活動。内閣官房未来投資会議、官民連携協議会等に参加。経済産業省スマートモビリティ推進協議会企画運営委員、国土交通省MaaS委員会の臨時委員、国土交通省ユニバーサル社会におけるMaaSの活用方策についての研究会委員、国土交通省バスタプロジェクト推進検討会委員等を務める。
代表的な著書に『MaaS-モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』『Beyond MaaS-日本から始まる新モビリティ革命」(以上共著、日経BP)など多数。

ISBN:9784761527679
出版社:学芸出版社
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNG