モビリティをマネジメントする
コミュニケーションによる交通戦略
編著:藤井 聡
編著:谷口 綾子
編著:松村 暢彦
内容紹介
交通渋滞、バスや鉄道の経営難、中心市街地の衰退、これは人間が引き起こした社会的な問題だ。そこで市民の意識や常識に働きかけ、クルマ依存からクルマをかしこく使う方向へ、人々の自発的な行動転換をはかるのがモビリティ・マネジメント(MM)だ。その考え方や手法を初めてMMを担当する人、戸惑いがある人へ説く。
目次
★序章 モビリティ・マネジメント」とは何か
0.1 モビリティ・マネジメントの始め方/進め方
0.2 モビリティ・マネジメントの基礎知識
0.3 〈コラム〉JCOMM(日本モビリティ・マネジメント会議)
★第1部 まち・地域とモビリティ
◎第1章 公共交通の活性化を通した「交通まちづくり」を進めたい(交通まちづくりMM)
1.1 交通まちづくりとMM
1.2 京都の交通まちづくりが「どう始められた」か?
1.3 京都の交通まちづくりが「どう進められた」か?
〈コラム〉エコ通勤優良事業所認証制度
〈コラム〉モビリティ・マネジメントに係る表彰制度
1.4 「歩くまち・京都」の実現に向けたMMの今後
〈コラム〉人と環境にやさしい交通によるまちづくりを目指して「交通まちづくりの広場」の取り組み
〈コラム〉不健康はまちのせい?! スマートウェルネスの取り組み
◎第2章 地方で「バス」を活性化したい(バス活性化MM)
2.1 「バス」の活性化のためのMM
2.2 バス利用者をV字回復させた帯広のバスMM
2.3 利用者100万人を達成した、明石市の Tacoバス
◎第3章 ローカル鉄道を活性化したい(鉄道活性化MM)
3.1 住民参加で鉄道運営 ―貴志川線の取り組み―
3.2 接遇は鉄道の命 ―江ノ島電鉄の取り組み―
★第2部 多様なモビリティ・マネジメント実践
◎第4章 子どもたちに「交通」の大切さを教えたい(MM教育)
4.1 札幌でのモビリティ・マネジメント教育
4.2 秦野市交通スリム化教育:交通部署と教育部署の連携
〈コラム〉モビリティ・マネジメントに係る人材育成の取り組み
◎第5章 「道路の混雑」をなんとかしたい(TDMとしてのMM)
5.1 道路混雑の問題点
5.2 国や自治体、民間事業者がタッグを組んで推進した福山都市圏のMM
5.3 道路混雑を劇的に緩和させた地方都市、松江都市圏のMM
〈コラム〉免許更新時モビリティ・マネジメント
◎第6章 MMの色々な可能性
6.1 買物は近所のお店で
6.2 放置駐輪対策
6.3 街路景観の改善
6.4 災害避難行動の誘発:土砂災害避難のリスク・コミュニケーション
6.5 MMの展開可能性
ISBN:9784761526016
。出版社:学芸出版社
。判型:A5
。ページ数:192ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2015年08月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RPT。