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吃音ドクターが教える「なおしたい」吃音との向き合い方

初診時の悩みから導く合理的配慮

著:菊池 良和

紙版

内容紹介

32の事例を通して吃音と向き合う
吃音ドクターは外来で何を考え、どのように対応しているのか。これまでに600名以上の吃音のある人を診察してきた著者による支援方法を紹介する。

著者紹介(初版第1刷時)
菊池良和(きくち・よしかず)
九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 助教 医師 医学博士
Facebook:https://www.facebook.com/yoshikazu.kikuchi.92

中学1年生の時に、「吃音の悩みから救われるためには、医者になるしかない」と思い、猛勉強の末、鹿児島ラ・サール高校卒業後、1999年九州大学医学部に入学。医師となり、研修医を2年間終えた後、2007年に九州大学耳鼻咽喉科に入局。2008年より九州大学大学院に進学し臨床神経生理学教室で、「脳磁図」を用いた吃音者の脳研究を行い、今まで4度国内外での受賞をしている。2023年アメリカの吃音研究者との共同研究で、南カリフォルニアに4ヶ月留学。吃音のある人の診察経験は600名以上。吃音の著書は本書で15冊目。全国各地で吃音の講演会を行い、吃音の啓発に努めている。医師の立場で吃音の臨床、教育、研究を精力的に行っている吃音の第一人者である。
主な著書:『吃音の世界』(光文社新書)、『吃音の合理的配慮』『子どもの吃音 ママ応援BOOK』『保護者の声に寄り添い、学ぶ 吃音のある子どもと家族の支援―暮らしから社会へつなげるために』『エビデンスに基づく吃音支援入門』(学苑社)、『きつおんガール』(合同出版)など多数。

 

目次

第1章 基礎編「なおしたい」という背景
1 原因の誤解① 今まで吃音がなかったので、なおしたい
2 原因の誤解② 愛情不足が原因だから、なおしたい
3 原因の誤解③ 祖父母が「なおしなさい」と言うので、なおしたい
4 自然回復のエビデンス 多くの人がなおるから、なおしたい
5 からかいの解決法 吃音をからかわれるから、なおしたい
6 軽減法の限界① 吃音を隠し疲れたから、なおしたい
7 軽減法の限界② 吃音が出るのが嫌だから、なおしたい
8 軽減法の限界③ もうこれ以上頑張れず、聞き手が変わらないから、なおしたい
9 軽減法の限界④ 吃音のコントロール方法がわからないから、なおしたい

第2章 実践編 吃音のリアル体験談とその対応
幼児① 挨拶を反復練習
幼児② 親の不安
幼児③ 吃音が出ると泣いてしまう
小学1年生① 吃音の原因は母親?
小学1年生② 口を押さえて話す
小学1年生③ 学校に行きたくない
小学2年生① ぼくは病気なの?
小学2年生② 吃音は一時的なもの?
小学2年生③ 吃音をからかわれる
小学3年生① 何で自分は声が出ないのだろう
小学3年生② 話すまで授業を始めません
小学3年生③ 友だちから笑われる
小学4年生① 不安で発表できない
小学4年生② 吃音を出なくするために
小学4年生③ 「変な言い方だね」と言われる
小学5年生① 重い吃音
小学5年生② どうすればなおるのか
小学5年生③ 健康観察の恐怖
小学6年生① 発表で笑われる
小学6年生② 親には言いたくない
小学6年生③ 保護者の理解
中学生① 日直で話せない
中学生② バカにされたからなおしたい
高校生① トラウマが頭から離れない
高校生② 不登校になってしまった
大学等① 精神障害者保健福祉手帳
大学等② 国家試験
大学等③ 授業でのプレゼンテーション
大学等④ アルバイト
社会人① 電話
社会人② 人前で話す恐怖
社会人③ 練習してもなおらない

巻末資料
吃音の相談の方へ(初診)
吃音の相談の方へ(再診)
幼稚園・保育園の先生へ
小学校の先生へ
中・高校の先生へ
吃音のある学生の在籍する大学等の教職員の皆さまへ
医療福祉系大学等の教職員の皆さまへ
吃音のある人を雇用する企業の皆さまへ

著者略歴

著:菊池 良和
菊池 良和(キクチ・ヨシカズ)
九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 助教 医師 医学博士
Facebook:https://www.facebook.com/yoshikazu.kikuchi.92

中学1年生の時に、「吃音の悩みから救われるためには、医者になるしかない」と思い、猛勉強の末、鹿児島ラ・サール高校卒業後、1999年九州大学医学部に入学。医師となり、研修医を2年間終えた後、2007年に九州大学耳鼻咽喉科に入局。2008年より九州大学大学院に進学し臨床神経生理学教室で、「脳磁図」を用いた吃音者の脳研究を行い、今まで4度国内外での受賞をしている。2023年アメリカの吃音研究者との共同研究で、南カリフォルニアに4ヶ月留学。吃音のある人の診察経験は600名以上。吃音の著書は本書で15冊目。全国各地で吃音の講演会を行い、吃音の啓発に努めている。医師の立場で吃音の臨床、教育、研究を精力的に行っている吃音の第一人者である。

ISBN:9784761408527
出版社:学苑社
判型:A5
ページ数:104ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:MJP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:4Z-JP-E