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知的障害のある人への心理支援

思春期・青年期におけるメンタルヘルス

編:下山 真衣

紙版

内容紹介

心理支援のアクセシビリティを高めるために


知的障害のある人のメンタルヘルスの不調は、一般の人に比べて高いと言われている。本書では、知的障害のある人たちに向けた心理支援に関する知識や考え方をまとめ、具体的なサポート方法を提示する。


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目次

第1部 基礎編
第1章 知的障害のある人の思春期・青年期のメンタルヘルス
1 はじめに
2 メンタルヘルスの不調とは
3 知的障害のある人のメンタルヘルスの不調とその要因
4 知的障害のある人のメンタルヘルスに関する心理支援の課題
5 おわりに
第2章 知的障害のある人の思春期の精神疾患と医療ケア
1 精神医学からみた思春期
2 知的障害のある人の思春期
3 思春期(青年期)の知的障害の合併症・精神疾患・行動面の問題
4 治療・対応とケア
第3章 思春期・青年期の知的障害のある人への心理相談
1 心理相談を知らない問題
2 話をするとつい指導をしてしまう問題
3 会話に関する工夫
4 自立の後の自己実現についてどう考えるのか?
5 心理相談で陥りがちな課題と対策のまとめ

第2部 心理支援編
第4章 知的障害のある人に向けた心理支援のポイントと家庭の役割
1 はじめに
2 ケース紹介
3 考察
4 おわりに
第5章 知的障害特別支援学校での生徒のこころとスクールカウンセリング
1 知的障害特別支援学校の現状
2 知的障害特別支援学校の生徒のこころ
3  事例①:担任教員を介して相談につながった事例
軽度知的障害のある高等部2 年生のAくん
4  事例②:不登校傾向の生徒への支援事例
中度知的障害と自閉スペクトラム症のある高等部1 年生の男子生徒Bくん
5  事例③:情緒不安定の背景にあった内面の成長を支援した事例
軽度知的障害とダウン症のある中学部の女子生徒Cさん
6 知的障害特別支援学校でのスクールカウンセリング
第6章 知的障害のある思春期の子どもへの心理療法
1 知的障害のある人の思春期における二次障害
2 自傷を繰り返し行う中学生への心理支援
3 支援の実際
4 事例の考察
第7章 知的障害のある青年の自立を支える施設での心理支援
1 自立を支える施設の特徴
2  軽度知的障害のある人を対象とした施設での心理支援の事例
3 事例①:暴言や暴力行動を示すAさんのケース
4 事例②:周囲への批判を繰り返すBさんのケース
5 事例③:職員とのトラブルが表面化したCさんのケース
6 事例④:一見問題がないように思われたDさんのケース
7 事例を通じて(まとめ)
8 知的障害施設での新しい心理相談の構築
9 最後に
第8章 医療機関での知的障害のある青年とのカウンセリング
1 はじめに
2 事例
3 知的障害のある人とカウンセリングをするということ
4 プリセラピー
5 おわりに

著者略歴

編:下山 真衣
信州大学学術研究院教育学系准教授。博士(障害科学)。公認心理師、臨床心理士、学校心理士。
筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科の院生時代から知的障害・発達障害のある子どもの行動問題やメンタルヘルスをテーマに研究活動を続けている。

ISBN:9784761408374
出版社:学苑社
判型:A5
ページ数:146ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2022年09月
発売日:2022年09月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM