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内発的動機づけと自律的動機づけ

教育心理学の神話を問い直す

著:速水敏彦

紙版

内容紹介

教育現場では長年、内発的動機づけを高めることこそが子どもの学習を支えると考えられてきた。
それは万能の考えなのか?改めて問う。

目次

はじめに

第1章 学習の動機づけを考える
 1節 内発的動機づけの時代
 2節 私の視点
 研究随想1:「達成感」 単純作業の効用

第2章 自己決定理論の光と影
 1節 自己決定理論の功績
 2節 気がかりな問題
 3節 問題解決に近づくために
 研究随想2:「過大評価」 夫が推測する家事の割合

第3章 もう1つの内発的動機づけ
 1節 他律内発的動機づけ
 2節 疑似内発的動機づけを考える
 3節 本章のまとめ
 研究随想3:「幸福論」 野良仕事散歩

第4章 自律的動機づけを規定するもの、自律的動機づけが予測するもの
 1節 基本的心理的欲求との関係
 2節 自律的動機づけと学習行動
 3節 本章のまとめ
 研究随想4:「不安」 理想や期待の裏の顔

第5章 自律性支援について
 1節 自律性支援とは
 2節 自律性支援に関する調査
 3節 本章のまとめ
 研究随想5:「無意識」 「おい、お茶」から「おい、お茶飲むか」へ

第6章 動機づけの自己調整方略との関係
 1節 動機づけ研究における自己調整学習の理論
 2節 動機づけの自己調整方略と動機づけの関係に関する調査
 3節 本章のまとめ
 研究随想6:「集中力」 落花生とコーヒーと

第7章 相対化して見る動機づけの発達
 1節 自分を眺めるということ
 2節 俯瞰的に動機づけの変化を見る調査
 3節 動機づけの発達的変化を理解するために
 4節 本章のまとめ
 研究随想7:「子どもの視点」 パパは大きい

第8章 内発的動機づけ再考
 1節 興味と内発的動機づけ
 2節 内発的動機づけの多面性
 3節 内発的動機づけ概念を整理する試み
 研究随想8:「興味の醸成」 短くなるイントロ

第9章 学習動機づけの新しい枠組み
 1節 自律性を再び問う
 2節 自律的動機づけ形成のモデルをめぐって
 3節 動機づけの特徴を再考し新たな枠組みへ
 研究随想9:「真の動機づけ」 悩む大学院生

第10章 学習動機づけの新たな枠組みから、教育実践を考える
 1節 外的動機づけからの脱出のために
 2節 内面化された外発的動機づけ形成のために
 3節 内発的動機づけを高めるために
 研究随想10:「忍耐力」 掃除と学力の関係

第11章 内発的動機づけと自律的動機づけの融合
 1節 内発的動機づけを見直す
 2節 自律的動機づけを見直す
 研究随想11:「向上心」 こうと決めた道、ひたすら反復

補章
 研究随想12:「他者」の栄光 「伸縮する心」

著者略歴

著:速水敏彦
中部大学特任教授

ISBN:9784760830381
出版社:金子書房
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年05月
発売日:2019年05月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA