本書のねらい(活用方法)
Ⅰ章 スーパービジョンとは何か
1スーパービジョンの概要
(1)スーパービジョンとは何か
(2)スーパービジョンの構造
(3)スーパービジョンの実際
(4)スーパービジョンの視点(統合モデルを例に)
(5)スーパービジョンの課題と機能
(6)スーパーバイザーに求められること(在り方と役割)
2キャリア支援におけるスーパービジョン
(1)はじめに
(2)訓練を受けていない指導者によるスーパービジョン
(3)スーパービジョンに対する誤解
(4)スーパービジョンでないもの
(5)スーパービジョンを規定する要因―スーパービジョンにおいて配慮すること
(6)スーパーバイザーに求められる能力
(7)キャリア支援のスーパービジョンで取り上げるべきポイント
(8)スーパービジョンの進め方―4つの視点
Ⅱ章 カウンセラーの見立ての能力を高めるために
1こころのメカニズム
(1)葛藤の理論
(2)欲求不満耐性
(3)欲求不満の反応様式
(4)防衛機制(ディフェンス・メカニズム)の理論
(5)コンプレックス論
(6)適応・不適応の基本概念
(7)性格の判断を誤らせる条件
2心理アセスメントとは
(1)心理アセスメントの方法
(2)心理アセスメントとプランニング
(3)心理テストの目的
(4)心理テストの利用の方法
(5)心理テストと倫理規範
(6)カウンセリングにおける心理テストの効用と限界
(7)心理テストの測定上の問題
3心理テストの種類と方法
(1)知能テストと性格テストの歴史
(2)性格テストの方法
Ⅲ章 産業カウンセリング領域の問題と対応―スーパービジョンの活用事例を通して
事例1 体調不良で会社を休みがちな女性――カウンセラー若葉マーク時代のスーパービジョン体験
コメント1 初めて受けるスーパービジョンをどのように活用するか
事例2 上司との連携で自立できた休み癖のある若手社員
コメント2 質問力強化がカウンセリングの質を高める
事例3 落ち込みを繰り返すEさん
コメント3 心理学を学ぶことで深まるクライエント理解
事例4 コミュニケーションに課題のあったキャリア入社社員
コメント4 カウンセラーの信頼関係構築力,特に共感的理解力の再確認
事例5 昇進後,先輩社員に対する恐怖感をもつ管理職
コメント5 カウンセラー能力に軽い不全感をもつスーパーヴァイジーへのスーパービジョン
事例6 高ストレスの結果とワーク・ライフバランスの悩みを抱えていた女性
コメント6 ストレスチェックがセルフケアの端緒となった事例
事例7 事例ストレスチェック後の面談
コメント7 スーパービジョンでは法制度面での的確な助言も必要
Ⅳ章 スーパービジョンの実際―「産業現場」の視点から
1スーパービジョンの受け方と産業カウンセリングに関する理解
(1)スーパーバイザーを探す
(2)カウンセリングの対象・領域
(3)産業カウンセリングの対象・領域
(4)適応・不適応という視点でとらえた産業カウンセリングの領域・種類
(5)いつ,どんなときにスーパービジョンを受けるか
2プロセスの学び・問題の把握と目標の設定
(1)スーパービジョンを受けるときの目的の1つめ「クライエントの問題の把握」(第2段階)
(2)スーパービジョンを受ける目的の2つめ『目標の設定』(第3段階)
(3)「問題の把握」→「目標の設定」→「目標の達成」をくりかえしながら終結へ
(4)キャリア・カウンセリングから学ぶプロセス
資料 協会のスーパービジョン制度と歴史
あとがき
引用・参考文献