はじめに
1部 気質・パーソナリティの概念・理論について
1章 気質からパーソナリティへの発達 2つの気質概念を例に考える
1節 行動的抑制傾向 発達初期からの安定性が見られる「気質」
2節 エフォートフル・コントロール 発達する「気質」
3節 対人場面での「自己」の制御 「パーソナリティ」としての自己制御
2章 「気質」の生理的基盤に関する知見 その変遷の歴史
1節 気質的個人差とその生理学基盤 自然科学の発展に伴う歴史的変遷
2節 気質的個人差とその生理的基盤 発達行動遺伝学・脳科学の知見から
3章 情動反応性・情動制御性における気質的個人差
1節 行動的抑制傾向 恐れの情動反応性における個人差
2節 接近快活性 ポジティブ情動の反応性における個人差
3節 エフォートフル・コントロール 情動制御性における個人差
4節 気質的個人差の発達過程
4章 パーソナリティの発達過程
1節 子どもの行動規準の獲得過程における自己の規準とそれに関連した情動の発達
2節 親の行動規準の内面化
3節 子ども集団の中で形成される行動規準
4節 「教育」を通して獲得する行動規範
2部 気質・パーソナリティの実証研究を行うために
5章 子どもの気質に関する研究の萌芽・先駆的研究・展開研究
1節 縦断研究において報告されている子どもの気質的個人差
2節 子どもの気質的個人差に関する記述的縦断研究
3節 子どもの良心(パーソナリティ)の発達過程を考える研究
6章 子どもの気質・パーソナリティの発達研究の方法
1節 発達を研究するための縦断研究 もたらす成果と限界
2節 子どもの気質測定の方法論
3節 子どものパーソナリティ変数測定の方法論
7章 研究倫理
1節 研究をするということ 研究の意義
2節 人を対象とする研究
3節 乳幼児を対象にした実験的観察を行う場合の研究倫理
3部 2010年出生コホート第一子を対象にした実証研究
8章 研究の意義と全体的構想
9章 発達初期の気質と就学前期の自己抑制行動に関する縦断研究
1節 調査内容
2節 2つの気質の安定性・変容性の検討 第1回調査~第3回調査のデータ分析より
3節 対人場面での自己制御行動と発達初期の気質との関連
10章 対人場面での自己制御行動に関する研究
1節 ウェブ調査の実施
2節 調査内容
3節 調査結果
4節 調査結果の考察
文 献
索 引
おわりに