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大浜炭鉱労働争議の記録

最高裁不当労働行為判決第一号がでるまで

著:布引 敏雄

紙版

内容紹介

1947年後半から49年の約1年半にわたる山口県大浜炭鉱の労働争議は日本の労働運動史上の記念碑的な闘い。最高裁判所の不当労働行為に関する最初の判決が出るまでの全貌を組合が残した丹念な記録をベースに明らかにした歴史叙述

目次

はじめに
Ⅰ 労働争議の勃発
  1.大浜炭鉱々員労働組合の結成
  2.労働争議の発生
  3.ストライキ突入

Ⅱ 大量馘首と大浜一国社会主義
  1.争議の深刻化
  2.従業員に告ぐ
  3.組合側の経済的諸要求
  4.重盛五六という人物

Ⅲ 第二組合の結成とハンスト
  1.山口地方裁判所の判決
  2.役員改選をめぐって
  3.第二組合の結成
  4.ハンスト決行

Ⅳ 争議終息と最高裁判所の裁決
  1.広島高等裁判所の裁決
  2.最高裁判所の判決

大浜炭鉱労働争議略年表
あとがき

著者略歴

著:布引 敏雄
1942年、旧「満州国」のハイラル市に生まれる。戦後、引き揚げて山口県小野田市の大浜炭鉱にて少年時代を過ごす。1965年、大阪大学文学部史学科(国史学専攻)を卒業。1968年、大阪大学大学院文学研究科(史学専攻)修士課程を修了。
職歴は以下である。1965年度、香川県立高松高等学校教諭を勤める。1968年度からは、山口県文書館に研究員として勤め、1974年度から、山口農業高等学校秋穂分校・萩高等学校・山口中央高等学校の教諭として勤める。1985年度から、学校法人明浄学院大阪明浄女子短期大学の常勤講師。その後、助教授、教授となる。2000年、学校法人明浄学院大阪明浄大学(のちに大阪観光大学と名称変更)の教授となる。教学部長・観光学部長・副学長、また学校法人の理事を務める。2009年、大阪観光大学を退職。同大学名誉教授の称号を贈られる。
1991年、大阪大学にて文学博士の学位を取得する。
現在、公的な活動は全く行っていないが、唯一、社会福祉法人労道社姫井保育園(所在地・山口県山陽小野田市)の理事を務めている。

おもな著書
『隣保事業の思想…

ISBN:9784759267754
出版社:解放出版社
判型:4-6
ページ数:205ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF