デートDV・ストーカー対策のネクストステージ
被害者支援/加害者対応のコツとポイント
著:伊田 広行
内容紹介
DV/デートDVの予防教育・被害者支援に携わってきた著者が、「一人が基本」というシングル単位の恋愛観を基本に、予防教育・被害者支援の考え方と具体的なノウハウを提示し、加害者プログラムの重要性と方向性を提起する。
目次
はじめに―デートDV・ストーカー対策のネクストステージ
第1章 蔓延する性暴力・DV
デートDVの定義と暴力概念/暴力への感度を高めよう/DVに「ひどい」「軽い」はあるのか/
メディアのなかの恋愛観とセクシュアリティ、DVについて/最近の男女間での暴力事件、デートDV事例/
子どもへの暴力・「面前DV」が増えている/「でっちあげDV」の取り上げ方
第2章 普通の恋愛が危ない!―カップル単位的恋愛観の問題性
デートDV理解のポイント―「なぜダメなのか」の伝え方/ルールを決める付き合いはなぜダメか/
ドゥルースの「力と支配の車輪の図」の見直し/加害者になるかどうかの分岐点/
親密な関係とは一心同体?/これだけ違う、お互いの言い分/
携帯・スマホによる過剰な“のめりこみ”の危険性
第3章 DVでない恋愛―シングル単位の恋愛論
カップル単位の恋愛観からシングル単位の恋愛観へ/
「尊重、共感、対等」という決まり文句ですませない/
恋愛という契約についての新しい考え―別れの教育/
「お互いが悪い」という考えについて
第4章 被害者へのかかわり方・相談の乗り方・リスク対策
被害者へのかかわり方の基本/「被害者の自己責任論」について/
恋人を手放さないための常套手段を知っておく/被害者への相談の乗り方/
DVとストーカーの区分・整理・法律改正が必要/
ひどいDVケースにおける別れ方・闘い方・逃げ方/
ストーカーに対する対応の仕方/リベンジポルノなどへの対応/
警察の使い方/被害者の自立支援について/早期のDV発見の重要性
第5章 加害者へのかかわり方と加害者プログラム
加害者へのかかわりについて/加害者プログラムの必要性をめぐる議論/
加害者プログラム①―さまざまなやり方の紹介/
加害者プログラム②―私の見解/ストーカーに対する教育的・治療的かかわり/
加害者プログラム③―私のスタンス/
感情の取り扱い―「感情にいい・悪いはない」といえるか?/
被害者と加害者、両方から話を聞くのは間違っているのか?/
加害者プログラムは、加害者とどうかかわるのか/加害生徒へのかかわり方
資料
DVに関するさまざまな情報・教材/DV・ストーカーに対する警察の対応の変化/
チェック表「警察に来られたあなたへ」/ストーカー規制法の概要/
事件化した有名なDV・ストーカー事例/日本における性暴力規制の流れの概観
ISBN:9784759267648
。出版社:解放出版社
。判型:A5
。ページ数:253ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2015年02月
。発売日:2015年02月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS。