出版書誌データベース

「自己責任」の下、教育に市場原理と競争が導入され、格差が固定され不平等に覆われた。取り残されゆく子どもを守るために今、どうすればよいのか。教育現場は何に疲れているのか。個別バラバラに切り離されていく中で、人間のきずなをどう回復し、展望を描くか。

はじめに
プロローグ　同和教育運動にとってのこの《一〇年》
第一章 　自らの立ち位置を問い続けて
第二章　差別の現実に深く学ぶことから生まれる教育
第三章　自らの原点を見つめ、つづり、語り、そこからつながることを
第四章　子どもたちの生活と未来を保障する教育の再構築を
エピローグ　こだわり続けた三〇年、これからも・・・
おわりに

著：外川　正明
京都市生まれ。京都教育大学教育学科卒業後、京都市立小学校教員を経て、現在、京都教育大学教授。京都部落問題研究資料センター運営委員、世界人権問題研究センター嘱託研究員、NPO人権ネットワーク・ウェーブ21副理事長、ふしみ人権の集い実行委員会事務局員を勤める。主著に『部落史に学ぶ』、『部落史に学ぶ2』『教育不平等』解放出版社、他。